がっこうぐらし! コミック 1-5巻セット (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) の感想

アニメの第1話を観て、とにかく原作を読んでみたくなった。
例えるなら、ホンワカ学園コメディの革を被ったバイオハザードとでもいおうか、とにかく絵や作風とストーリーのギャップに驚かされる。
アニメはみーくんが最初からいるなど多少原作と変えているが、基本設定やストーリーは同じだろう。
めぐねぇをめぐる描写はアニメの方が上手かったかな。
最初に超展開に驚かされ、さらに読み進むとこの事態を学校（校長）が予測していて、非常時の対策までしていたことに驚く。
おそらくストーリーは、きちんと展開を計算した上で進んでいるのだろう。
今後さらに、こういう事態になった謎が明かされていくのだろう。
ゆきにしろ、単に狂っているとも言えない行動をみせるのが興味深い。
みーくんがゆきは現実逃避のための演技しているのではと推測したことがあったが、案外それも的外れでもないのかもしれない。
ただみーくんは、最初ゆきを黙認し話を合わせる学園生活部を共依存だと批判したけど、確かに現実逃避には変わりないが、実際そうでもしなきゃみんな自殺していただろう。
そういう意味で言えば後ろ向きな共依存というよりは、前向きな相互依存の方が近いかもしれない。
そういったいくつもの謎を含みながら、JK４人のユルユルとした雰囲気の中でのハードな現実が、時に淡々と、時に激しく画かれていく。
5巻で４人は高校卒業（？）ということになり、思い出深い校舎を後に卒業旅行に出ることになる。
果たして旅先、そして大学で彼女たちを待ち受けるものは、希望なのか、それとも絶望なのか？