問題児たちが異世界から来るそうですよ? 暴虐の三頭龍 オリジナルアニメ ブルーレイ同梱版 (角川スニーカー文庫) の感想

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アニメがそれなりに気に入り、Blu-rayにこそ手を出さなかったが、OVA程度ならば、と
注文したものの、せっかくだから原作をイチから読んでみようと一巻を購読したところ
……見事にハマってしまい全巻購入。

OVAについては安定のノリ。TVでは放送できないような下ネタも交えて色々はっちゃけている。
小説本編については短編＋本編の半分程度、という事でややボリューム的に不満が残るが、
逆に言えば次巻への期待も高まるというもの。
スニーカー文庫には本シリーズを大事に育てていただきたいところ。

書店で予約して購入しましたブルーレイ(以下BD)同梱版。
とりあえず読破してアニメも見たので簡単に感想を書きます。

・パッケージ
少し大き目な箱に可愛らしい水着のイラストで書店で購入するには少々、度胸を試されます。
BDは普通のBDケースに入っているのでアニメBDと並べて収納できて良いと思います。

・アニメBD
今時DVDでは無くBD同梱って所が評価できますね。
アニメのあらすじは敢えて省きますが全体的に水着やそれ以下ってのが多いので家族で
一緒に見るのはお勧めしません。

ノベル(多少ネタバレ。気になる人はスルーで！)
7巻では凄く気になる終わり方をしたので早く続きが読みたく発売日の早い同梱版を
購入しましたが読んでいる内に「アレ？何か違うぞ」と思いました。

私が望んでいたのは7巻の続きだった訳ですが本編は半分で後は短編集だったのです。
本編が半分と言っても話が進まず、美味しい所は次巻以降に持ち越しです。
読んだ後に何でこんな風にしちゃったかな？とモヤモヤ感が残りました。
物語的に7巻の後に9巻(発売前)を読んでも話が繋がりそうなんですよね。

「8巻は無くても良い」とまでは言いませんがココで出すのは違うと思いました。

本編はクライマックス中なのに途中から短編集って構成は読者からしてみれば
期待を裏切られた感じですね。

何故このような構成になったかは作者さんの「あとがき」に書いてありました。
物語の進度とは別に、この巻はBD同梱版になる事が予め決まっていたみたいで、
この巻は元々は全部「短編集」にする予定だったみたいです。
でも7巻であんな終わり方をしたので続きも出さなきゃ的に半分を本編にしたとか。
それが仇となり中途半端になっちゃったのかな？と思います。
本編なら本編。短編集なら短編集。と統一して欲しかったです。

出版社が先に発売日を決めて作者が書き切れずの典型的なパターンでしょうね。