幻影の手術室―天久鷹央の事件カルテ―(新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 幻影の手術室―天久鷹央の事件カルテ―(新潮文庫) |
発売日 | 2017-02-24 |
製作者 | 知念実希人 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
医療系でミステリになりそうな材料をあつめ、体裁をととのえつつ、
透明人間と争い、密室内で死亡、全身麻酔明けで動けないだろう患者が容疑者!?
というキャッチーで奇妙な謎に仕立てた手腕は非常に凄い。
パズルの絵を描き、そこに話を向かわていく展開作りは非常にうまい作者だと思った。
ただ、”本格”医療ミステリかといわれると疑問。今回で言えば、
死因特定司法解剖の抜け道を、特定できる描写が本文にはなかったと思う。
また、一般的な読者でも推理可能なのかどうかもっと明示して欲しかった。
専門的な薬の名前とかで決着がつくんだろうぐらいに思い、少々読み飛ばしてしまった。
ただこれは、おどろおどろしい事件の様相のわりに、文体や台詞が軽いせいで
展開の進展にばかり関心が向いたせいかもしれない。
透明人間と争い、密室内で死亡、全身麻酔明けで動けないだろう患者が容疑者!?
というキャッチーで奇妙な謎に仕立てた手腕は非常に凄い。
パズルの絵を描き、そこに話を向かわていく展開作りは非常にうまい作者だと思った。
ただ、”本格”医療ミステリかといわれると疑問。今回で言えば、
死因特定司法解剖の抜け道を、特定できる描写が本文にはなかったと思う。
また、一般的な読者でも推理可能なのかどうかもっと明示して欲しかった。
専門的な薬の名前とかで決着がつくんだろうぐらいに思い、少々読み飛ばしてしまった。
ただこれは、おどろおどろしい事件の様相のわりに、文体や台詞が軽いせいで
展開の進展にばかり関心が向いたせいかもしれない。