白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)
発売日2019-11-09
製作者小野 不由美
販売元新潮社
JANコード9784101240657
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説

購入者の感想

4冊目で辿り着いた最終章。最後の方はかなり駆け足に感じ、説明が不足している部分も多々あった。
読んでいて残りページ数を何度も確認し、焦燥感にかられた。
まさかこのまま終わってしまうのか? 5巻があるんじゃないのか?と。
というかあってほしかった。
1・2巻がかなり冗長であったため3・4巻の展開は楽しめたが、話は全体を通して暗く、月の影影の海のように、
上巻での陰鬱な気分を下巻で爽快に吹き飛ばしてくれた、あのような読後感はなかった。
18年待った作品だが、何故こんな感想になってしまったのか。
裏切られても卑怯者になるよりはいいと言った陽子、人を信じることの素晴らしさを教えてくれた楽俊、
辛い現実にも負けない強さを見せてくれた珠晶、
上のように書くと陳腐なのだが、そういった登場人物たちの言葉に
現代の現実に生きる自分を突き動かす何かがあって、だからこそ十二国記は得難い作品だった。
翻って白銀の墟で長々と描かれた戴国の宗教事情や民の窮状、天意というシステムへの疑念等等
そういったことは結局自分にはどうでも良い、と感じられてしまう。
人としてどう生きるかを、説教臭くなく教えてくれた十二国記という物語だが
今回の物語からどういったことを掴み取ればいいのか?
作者が伝えたいこと、登場人物たちが伝えたかったことは何だったのか。
結局自分にははっきりと掴み取れず、それがこのような半端な読後感になってしまったと思う。

読後直後で頭が熱くなっているが、この作品が大好きだということに変わりはない。次の話があるのか、いつなのかはわからないが、待っている。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)

アマゾンで購入する
新潮社から発売された小野 不由美の白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)(JAN:9784101240657)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.