劇場版『CLANNAD』 DVD スペシャル・エディション (初回限定版) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

ネタバレしますので閲覧注意！

多くの方が言っている通り、ゲームをプレイ後、アニメを視聴後にこの劇場版を見ると「違和感」がハンパないです。
朋也の声に始まり、渚、春原、秋生、早苗、芳野
、公子、直幸などなど…登場人物の性格やその背景が若干変わってます。
朋也はより闇を抱えたイメージ、コミカルな一面がほとんど見られず終始陰険で優しさに欠ける印象。
渚は妙にアホの子感に拍車がかかり、演劇に積極的でか弱く守ってやりたいという印象が薄い。
秋生、早苗は異常にラブラブ過ぎる。秋生のふざけてるけど決めるときは決める描写やセリフがない。
春原は相変わらずだけどアニメより凶暴な設定。だけど友情にも熱い設定。
芳野はアニメよりも砕けた性格になっている。
公子はアニメよりも出番が多く、英語の現役教師で演劇部顧問、合気道をやっているなど設定が大きく異なる。
父直幸は無気力に飲んだくれておらず普通に仕事をしている。
杏は学年が違うのに智代と初登場から生徒会長推ししてて仲が良い。妹の椋は存在すらしない。ことみは合唱部の指揮者として2度ほど顔見せしただけでセリフは無し。姉の公子はしっかり登場するも妹の風子は存在を抹消。その他サブキャラ的な有紀寧、幸村、美佐枝、芽衣と言った面々も抹消。まあ、この辺りは時間を考えれば仕方ないと判断できます。

作品全体の比較評価としては、賛否両論あると思うが、私の見解。
作画はアニメのほうが断然良い。
随所に見られる演出が古臭い。見ていて見を覆いたくなるくらい(笑)
劇中のBGMや歌に関して、アニメではゲームで使われた聞き覚えのある曲の使用によりCLANNADの持つ世界観の雰囲気を壊すこと無く見れた。それに対し劇場版は「馬鹿ふたり」以外は聞き覚えのない曲の使用で少々萎えた。
特にアニメを見てから劇場版を見た人にとって「渚」のアレンジ曲である「だんご大家族」の歌の違いは聞いてて「違う違う！それじゃない！」ってなったと思う。
ストーリー展開としては大筋は変わってないものの、見せ方やシチュエーションがだいぶ違う。