映画「64-ロクヨン-前編/後編」オリジナル・サウンドトラック の感想
参照データ
タイトル | 映画「64-ロクヨン-前編/後編」オリジナル・サウンドトラック |
発売日 | 2016-05-03 |
アーティスト | オリジナル・サウンドトラック |
販売元 | SMD itaku (music) |
JANコード | 4571217142525 |
Disc 1 : | 昭和64年1月6日 映画「64」メイン・タイトル<前編> 美那子 抗議 日吉家 あゆみ メモ 幸田 刑事部捜査一課 三上の涙 銘川の人生 手紙 広報官 報道協定締結 後編予告 昭和64年1月6日<回想> 映画「64」メイン・タイトル<後編> 雨宮家<回想> 三上の思い メーダマ 朝 出動 着信 ロクヨン 疾走 電話帳 電話 報道協定解除 電話ボックス 早紀 廃車置き場 雨 河原で 記者クラブ 平成15年1月15日 小正月 |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » サウンドトラック |
購入者の感想
後編、特にクライマックスの展開で、むしろ既に原作を読んでいた人々(含むオレ)を心底びっくりさせ、そして感動させた、映画『64 ロクヨン』のサウンドトラック。
そのジャケットの主役は、単行本版原作の表紙をめくってすぐ、カラーのイラストで描かれ、後編のメインビジュアルにもなっている、街頭から急速に姿を消しつつある(ただし、災害発生時等の有益性もあり、おそらく完全に消えることはないであろう。そう信じたい)、公衆電話のボックス。
このビジュアルに、ある意味、映画『64』を造った人々すべての想いが込められているようでもある。
たとえば、服部隆之さんが手がけた『誘拐』(1997年・東宝)のサウンドトラックのような、いきなり大編成でドーン! ではなく、そっと、スクリーンを見つめている観客の心をたぐり寄せるような、おだやかな始まり。
しかし、イリアン・パイプス(バグパイプの一種)など、アイリッシュ系の楽器たちの響きをひとつの軸として、そのおだやかさは不安をかき立てる響きへと姿を変えてゆき、鳴らすべき場所では大きく鳴らしながらも、哀しみ、絶望、その果ての虚無感、はたまた再び立ち上がろうとする人間の姿などが、さまざまなスタイルをもって描かれている。
これはもちろん、映画『64』のための楽曲たちなのだが、映像抜きで聴いていても、心は不安を覚えるというよりむしろ、落ち着きを取り戻してゆくようにも感じられ、オレにはそれがとても新鮮で、不思議な感覚だった。
そのジャケットの主役は、単行本版原作の表紙をめくってすぐ、カラーのイラストで描かれ、後編のメインビジュアルにもなっている、街頭から急速に姿を消しつつある(ただし、災害発生時等の有益性もあり、おそらく完全に消えることはないであろう。そう信じたい)、公衆電話のボックス。
このビジュアルに、ある意味、映画『64』を造った人々すべての想いが込められているようでもある。
たとえば、服部隆之さんが手がけた『誘拐』(1997年・東宝)のサウンドトラックのような、いきなり大編成でドーン! ではなく、そっと、スクリーンを見つめている観客の心をたぐり寄せるような、おだやかな始まり。
しかし、イリアン・パイプス(バグパイプの一種)など、アイリッシュ系の楽器たちの響きをひとつの軸として、そのおだやかさは不安をかき立てる響きへと姿を変えてゆき、鳴らすべき場所では大きく鳴らしながらも、哀しみ、絶望、その果ての虚無感、はたまた再び立ち上がろうとする人間の姿などが、さまざまなスタイルをもって描かれている。
これはもちろん、映画『64』のための楽曲たちなのだが、映像抜きで聴いていても、心は不安を覚えるというよりむしろ、落ち着きを取り戻してゆくようにも感じられ、オレにはそれがとても新鮮で、不思議な感覚だった。