彼女がフラグをおられたら 少し疲れたわ…次の夏休みまで眠らせてもらうね… (講談社ラノベ文庫) の感想

前巻でSBDとしての記憶を取り戻し、故国奪還を成し遂げた颯太以下神竜兵団。眞奈花と白亜の謎も明らかにされ、愛菜と颯太は再会する。
そして愛菜(眞奈花)の体を借りて、再び現れたサクラメントとラプラスの魔は颯太達を過去へと飛ばし、そこで一同は美森の兄である聖帝小路隆守の死の真相、颯太の出生の秘密を目の当たりにする。
過去を彷徨い、現世へ戻った颯太は、菜波と共にエリアから自分が見た出生の秘密を聞かされたが、菜波としては血が繋がっていないのが判明したのを半ば喜んでいた。
その後、茜達と急遽建設された「魔法ヶ沢颯太ランド」へと赴いた颯太は、旧世界での因縁の相手、聖騎士王ギルガメス・センティアとの再会を果たし、決闘を申し込まれ、それに応じる。
後日、神竜と聖騎士王の対決が鳴曰く普っ通うーーーーーの公園に結界を張って行われ、結果は物理的に運命を操る神竜・・・颯太の勝利に終わる。戦いの中で、神楽が昔会った山風忍がギルの偽名であったこと、京都へ行った時貰った颯太の木刀が本物の星剣であったことが判明。
相変わらず鳴はメソメソ泣いて、Nがそっちに驚く。
故国を取り戻し、聖騎士王をも倒した颯太は、茜達と共に日本へ帰り、皆より一足早く寮に戻る。
と、そこへまたギルが現れたかと思えば愛菜の体を借りたサクラメントが現れ、前回できなかった話をしだす。

「のっぴきならなくなりつつあるわ。グリモワールの中に溶けてしまった暗黒の夢の卵がね。」

サクラメントが言うには、グリモワールの中に仮想世界を作り、そこで嘗ての金と銀の姫の魔界侵攻戦を再現して、尚且つそれを阻止して旗となった少年を救う事で、魂を錯覚させ魂は浄化されるという。
その話を聞いた颯太は「今度は絶対戻ってくる」と決意し、ギルと共に仮想世界へと飛び込んでいった。

いよいよ、物語もクライマックスへ向けて駆け足になってきた。
颯太とギルは無事に魂の浄化を成し得るのか、颯太は菜波や茜達のもとへ戻ってこれるのか・・・次巻が楽しみです。