Linux コマンドリファレンス マウスなんていらない の感想

基礎的なコマンドのリファレンス本です。
しかし、初心者向けの入門書として使うにはコマンドを順序だてて解説していないので無理があります。
リファレンスとしては、省いているオプションが多すぎると思います。
初心者向きに、よく使うオプションだけ解説したようですが、リファレンスと言うものは一種の辞書ですので、あまり使わないものほど載っていて欲しいものです。
また、本文のコマンドがアルファベット順に紹介されていません。
ある程度、機能別にまとめたように見えますが、章立てして編集されていないため、本の最初にある目次からのリンクで参照しないと引き辛いと思います。
viやEMACSを取り上げていますが、いかんせん割いているページ数が少なく紹介程度にとどまっています。
編集時に推敲が足らなかったようにも見えました。例えば、echo コマンドの使用例でdateコマンドを使用しているのに、本書にはdateコマンドの解説がありません。
なお、逆引きリファレンスがあり、モバイル端末でも見やすくなるように画像を最適化しているリフロー本であることは評価できます。
それから、この本を買った直後に総集編が出たのですが、近くそのような本が出る場合には、事前にわかるようにして欲しかったです。
（総集編はこの本の内容を全て包括していることを確認しました）