アニメスタイル007 (メディアパルムック) の感想

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タイトルアニメスタイル007 (メディアパルムック)
発売日2015-11-30
販売元メディア・パル
JANコード9784802150521
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » イラスト集・オフィシャルブック

購入者の感想

「響け!ユーフォニアム」54ページ(うちフルカラー31ページ)の特集、特に映像表現解説記事に大満足です。
ファンタジー要素とリアリティの混交するバランス、何かを成し遂げることの「痛み」の表現、「きちんと表現し、それによって伝える」などなど、作品の魅力が凝縮されたイントロダクション「『響け!ユーフォニアム』はガチだ!」が素敵です。

・冒頭の「光と陰で描かれた青春のドラマ」「撮影処理と表現」と題された解説記事が秀逸です。「極端に近い被写界深度表現」による「懐かしさとみずみずしさをもった画面作り」(p14)、オールドレンズを意識した表現の多用、赤みを強めた色彩の9話の夜の交差点、梅雨の暗さ、再オーディションの緊張と真黄色に彩られた窓の外のエフェクト、こだわり抜いた奥行きの表現。そして、アニメ初の「二線ボケ」(p24)。ここまでやるのか……。Blu-rayを見返す際にこれら「映像表現」に着目したいですね。

・小黒編集長と監督・石原立也さんとシリーズ演出・山田尚子さんの鼎談が興味深い内容でした。登場人物の会話へのこだわり(理路整然ではなく「脈略のない会話」)、望遠レンズっぽさの表現、設定の細やかさ(部員一人一人に水筒の置き方や巾着袋の掛け方まで設定)、などなど。そして「実在感」(山田尚子さん)。本気のアニメーション作品の秘密を垣間みられたような気がしました。

・12話の「うまくなりたい」シーンの絵コンテは、初披露じゃないでしょうか。

・シリーズ構成・脚本の花田十輝さんのロングインタビュー。5話の身体測定の「お蔵入りシーン」やドキュメンタリー・タッチの13話の創作秘話が面白いです。

他の特集も、各作品を特徴づけるビジュアル記事と監督インタビューから構成されます。
・『スペース☆ダンディ』渡辺信一郎総監督インタビュー
・『苺ましまろ』佐藤卓也監督インタビュー
・『フリクリ』鶴巻和哉監督インタビュー、キャラ原案。
・『百日紅 Miss HOKUSAI』原恵一監督インタビュー
平面感と立体を意識した作画、マジカルエミ『蝉時雨』、テム・レイ、ヤマト…どれも興味深い内容でした。

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