磯光雄 ANIMATION WORKS vol.1 の感想

80年代以後、アニメを積極的に視なくなったのでか、この方の存在は知りませんでした。表紙のポケットの中の戦争のシーンはスチールやネット動画で見かけて、感心してましたが。で、この本の内容ですが、ハイゴック登場シーンの作画だけに本の3分の1をたっぷり取ってます。そりゃ、分冊にもなるわな、と。その他の作品は数本ほどは数シーンのみ。巻末にご本人のインタビューありです。本人談で最近は紙に作画してないとか。そういう時代なのかー、とオールドアニメファンの私には分からないことで。タイムシートも大きく載ってます。作画に興味ある方必見。

「vol.1」ということなのですが
続巻も含めこの原画集のシリーズには
以前にすでに出版された磯光雄さんの原画は収録されないものと思われます
念のため分かる範囲で出版済みのものを挙げておきます

磯光雄さんの原画が収録された本
『新世紀エヴァンゲリオン原画集』
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版原画集』
『フリクリ原画集』
『電脳コイルビジュアルコレクション』
『ロマンアルバム電脳コイル』
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 原画集 -Archives- 』

ちなみに『磯光雄 ANIMATION WORKS vol.1』は上記の原画集よりもひと回りコンパクトなB5サイズの本となっています
本書はコミケで先行発売されておりそちらには会場限定で『磯光雄 Flip Book』というパラパラ漫画の本がオマケで付いてきました

この手の出版物で最も心配されるのが
初版のみであっという間に絶版となり入手困難になってしまうということです
ですが今回のこの原画集はシリーズ物であるため最終巻が発売されるまでは絶版となることがないので安心です
（電脳コイル原画集が絶版となり何年も手に入らず苦しんだ悪夢がよみがえる人は今すぐ買っておいた方が精神衛生上いいでしょう）

28年も経過して『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の磯光雄さんの原画が出版されたのは奇跡に近いことです
そして偶然にも同時期に『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 Blu-rayメモリアルボックス』も発売され
こちらにも磯光雄さんのインタビューや磯光雄さんの描かれた設定画が掲載されています

つまり時代は磯光雄です