冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム(1) (ビッグガンガンコミックス) の感想

冴えない彼女の育て方は今のところ三種類の漫画化をしています。
これはそのうちの一つ、詩羽先輩ルートとも言うべきもので、原作の他のヒロインはほとんど出てきません。
ゲーム作りを始めるフラグが、詩羽の専属編集者のバイトを始める、というイベントで綺麗に消えてしまったお話です。

原作は小説を書いていた作者そのままで、新キャラの案も小説のイラストレイターが行い、漫画（作画）だけ武者サブという方になります。
元々エロ方面を描かれていた方のようで非常に絵が上手く、 深崎暮人の絵とマッチしますね。
原作は丸戸史明が行っていますので、IFストーリーであっても話の面白さは保証済みです。

基本的には、原作においてゲーム作成の片手間に行われていた、新作ラノベの立ち上げがメインのストーリーになります。
詩羽ルートだし安心して読めるだろうと思ったらライバルキャラが出てきたりで、何ともラブコメだなぁと思わされます。

話の小ネタにところどころ原作ネタが挟まれたりするので、原作ファンじゃないと少し首を傾げるかもしれません。
逆に原作ファンだと、オリジナルストーリーなので必読という感があります。
詩羽の原作だと明かされていない要素がふんだんに入っていますし、漫画単体でのラブコメの完成度も高い。

作画の上手さと併せて、単なるコミカライズとは一線を画した「ファンディスク」。
おすすめです。