冴えない彼女の育てかた (9) (ファンタジア文庫) の感想
参照データ
タイトル | 冴えない彼女の育てかた (9) (ファンタジア文庫) |
発売日 | 2015-11-20 |
製作者 | 丸戸 史明 |
販売元 | KADOKAWA/富士見書房 |
JANコード | 9784040707433 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
アニメは流し見をしていて、その何かメタっぽくてあざとい雰囲気に当てられていた感じだったが、久しぶりに読書する習慣が舞い戻ってきて、一気に原作を最新刊まで読んだ。
それにしても略称冴えカノだけど、彼女は厳密にはヒロインと読むらしい。
いやでも冴えヒロは流石に言いにくいし仕方ないかw (余談)
冴えカノは、やはりメタっぽくてあざといテイストではあったが、当然、著者、ノベルゲームライターでもある丸戸氏は当然、それを『狙って』書いているのであり、テンプレートに沿いながら、いや意図的に沿っているからこそ陳腐化せず、キャラクターがそれぞれ立っていて魅力的なのは何だかんだで凄いことだ。
1巻のレビューでは、描写部分が薄く、『これは小説の出来としては云々』みたいなものが溢れていたが、昨今、『ラノベよりはスマホアプリ』の時代であるから、むしろこれくらい台詞と軽いト書きレベルの方が若い子には読みやすいのかもと思った。
人気作品が現れる度に、その物語そのものではなく、表現形式にケチをつける人間が現れるのが不思議だが、この冴えカノにとって重要なのはそれではなく、きちんとエンターテイメントしているよ、しっかり面白いよ、ということだ。
キャラクター性をきっちり立てた作品だから、アニメとも親和性の良い原作だよな、というのを、読み進めながら感じた。二期が決まったのもさもありなん、という感じかw
この巻のレビューにおいては、作者は行き当たりばったりで展開を決めているのではないか? あるいはこの巻単体の盛り上がりが薄いのではないか? という意見があるのを見かけたが、それに対して反論を用意する。
丸戸氏は元々、ライトノベル十冊分を基本分量とするノベルゲームのライターであり、次第に積み立てていく形のライトノベルにおいても、全体における設計図をある程度敷いていないというのはありえないと思う。
あとがきで、その場その場で展開を決めて書いている、というニュアンスのネタを使ってはいるけれど、それはその単巻において、割とキャラの動くに任せている、という意味であって、物語全体の方向性が決まっていない、という意味ではないと俺は考えている。
それにしても略称冴えカノだけど、彼女は厳密にはヒロインと読むらしい。
いやでも冴えヒロは流石に言いにくいし仕方ないかw (余談)
冴えカノは、やはりメタっぽくてあざといテイストではあったが、当然、著者、ノベルゲームライターでもある丸戸氏は当然、それを『狙って』書いているのであり、テンプレートに沿いながら、いや意図的に沿っているからこそ陳腐化せず、キャラクターがそれぞれ立っていて魅力的なのは何だかんだで凄いことだ。
1巻のレビューでは、描写部分が薄く、『これは小説の出来としては云々』みたいなものが溢れていたが、昨今、『ラノベよりはスマホアプリ』の時代であるから、むしろこれくらい台詞と軽いト書きレベルの方が若い子には読みやすいのかもと思った。
人気作品が現れる度に、その物語そのものではなく、表現形式にケチをつける人間が現れるのが不思議だが、この冴えカノにとって重要なのはそれではなく、きちんとエンターテイメントしているよ、しっかり面白いよ、ということだ。
キャラクター性をきっちり立てた作品だから、アニメとも親和性の良い原作だよな、というのを、読み進めながら感じた。二期が決まったのもさもありなん、という感じかw
この巻のレビューにおいては、作者は行き当たりばったりで展開を決めているのではないか? あるいはこの巻単体の盛り上がりが薄いのではないか? という意見があるのを見かけたが、それに対して反論を用意する。
丸戸氏は元々、ライトノベル十冊分を基本分量とするノベルゲームのライターであり、次第に積み立てていく形のライトノベルにおいても、全体における設計図をある程度敷いていないというのはありえないと思う。
あとがきで、その場その場で展開を決めて書いている、というニュアンスのネタを使ってはいるけれど、それはその単巻において、割とキャラの動くに任せている、という意味であって、物語全体の方向性が決まっていない、という意味ではないと俺は考えている。