冴えない彼女の育てかた 12 (ファンタジア文庫) の感想
参照データ
タイトル | 冴えない彼女の育てかた 12 (ファンタジア文庫) |
発売日 | 2017-03-18 |
製作者 | 丸戸 史明 |
販売元 | KADOKAWA |
JANコード | 9784040720777 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
第一部の終わり、七巻で英梨々と詩羽が引き抜かれた時には、厳然たる高い壁として紅坂朱音が立ち塞がっているような気がしていた。
第二部では、倫也とのゲーム作りが本当は誰よりも好きだった恵との二人三脚で、『blessing software』が成長していく様が見れるのではないかと期待していた。
蓋を開けてみれば九巻(英梨々)、十巻(詩羽)、十一巻(恵)とまるでギャルゲーのようにヒロインルートがくり返されるだけであり、特に前巻においては別にゲーム作りにおいて成長がなくても、恵が可愛くて恵とイチャイチャして恵と恋愛に至れば倫也は別にそれでいいのかな、と思ったりもした。ゲーム作りというのは一応の筋でしかなく、ヒロインとの恋愛がやっぱり一番大事なのか、と。
ここに来てこの十二巻で、高い壁であったはずの紅坂朱音の代理を務めることで、あったはずのハードルすらもいつの間にか乗り越えてしまったのかな、という感じだった。大手ゲーム会社であるはずのマルズと、一介の高校生の倫也の交渉も丸々カットされて、そこの難易度はまるでなかったかのようになっている。倫也はいつものようにヒロインとのやりとりをするだけで、難局であったはずのこの場面をいとも容易く乗り越えてしまったかに見える。
俺としては紅坂朱音はあくまで自分の作品作りで乗り越えてほしかった。それは新生『blessing software』が作ったソフトが彼女を唸らせるとか、そういうベタなもので全然いい。俺は倫也と恵がゲーム作りで成長する様を見てみたかったと思った。
しかし、それは叶わなかったようだ。多分、七巻を読んだ時点で漠然と抱いていたこの物語の期待みたいなものがあって、それは恐らく作者のゲーム作品をプレイしていたことによって高められていたんだと思う。惜しむらくは倫也の成長を書き込めないライトノベルの尺の短さなのだろうか。作者の会話文を中心とした軽い文体も影響しているのかもしれない。
ともかく、残り二巻でこの物語がなるべくいい着地を迎えられるように祈っている。
第二部では、倫也とのゲーム作りが本当は誰よりも好きだった恵との二人三脚で、『blessing software』が成長していく様が見れるのではないかと期待していた。
蓋を開けてみれば九巻(英梨々)、十巻(詩羽)、十一巻(恵)とまるでギャルゲーのようにヒロインルートがくり返されるだけであり、特に前巻においては別にゲーム作りにおいて成長がなくても、恵が可愛くて恵とイチャイチャして恵と恋愛に至れば倫也は別にそれでいいのかな、と思ったりもした。ゲーム作りというのは一応の筋でしかなく、ヒロインとの恋愛がやっぱり一番大事なのか、と。
ここに来てこの十二巻で、高い壁であったはずの紅坂朱音の代理を務めることで、あったはずのハードルすらもいつの間にか乗り越えてしまったのかな、という感じだった。大手ゲーム会社であるはずのマルズと、一介の高校生の倫也の交渉も丸々カットされて、そこの難易度はまるでなかったかのようになっている。倫也はいつものようにヒロインとのやりとりをするだけで、難局であったはずのこの場面をいとも容易く乗り越えてしまったかに見える。
俺としては紅坂朱音はあくまで自分の作品作りで乗り越えてほしかった。それは新生『blessing software』が作ったソフトが彼女を唸らせるとか、そういうベタなもので全然いい。俺は倫也と恵がゲーム作りで成長する様を見てみたかったと思った。
しかし、それは叶わなかったようだ。多分、七巻を読んだ時点で漠然と抱いていたこの物語の期待みたいなものがあって、それは恐らく作者のゲーム作品をプレイしていたことによって高められていたんだと思う。惜しむらくは倫也の成長を書き込めないライトノベルの尺の短さなのだろうか。作者の会話文を中心とした軽い文体も影響しているのかもしれない。
ともかく、残り二巻でこの物語がなるべくいい着地を迎えられるように祈っている。