山の畑をサルから守る―おもしろ生態とかしこい防ぎ方 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル山の畑をサルから守る―おもしろ生態とかしこい防ぎ方
発売日販売日未定
製作者井上 雅央
販売元農山漁村文化協会
JANコード9784540011276
カテゴリ »  » ジャンル別 » 科学・テクノロジー

購入者の感想

サルの被害が非常に深刻で、自宅周辺の山に面したリンゴ畑や大豆など豆類は壊滅状態です。
作っても、サルに壊滅させられるため、耕作放棄した田畑も多いです。
電気柵や、2メートル以上もある柵を設けている畑もあるのですが、効果なし。
おひさま効果でやってきた観光客が、物見遊山のついでに餌付けしている無責任な光景を見るたび、注意をしてきたのですが、逆切れするような御仁が多く、サル以上に悪質でほとほと手を焼いていました。
(正直観光客用の対策本を出してほしいくらいです。)

本書を読んで、なぜ今までのサル対策がダメなのか、わかりました。
やはり地域ぐるみでやらないとダメなんですね。
私はもう群れ全部を猟友会などの支援で間引くしかない、と思っていましたが、
増やさない事、サルに餌を与えないことに力を入れないとダメなことがわかります。
「餌付け」
という行為は、観光客などの積極的な餌やりの他、農協が引き取ってくれない規格外野菜の放置や、出荷で出るくずの部分の放置といった、農作業の手間を省く行為がそのまま、餌付行為に含まれる、とあり、目からうろこです。

また猿にとって「逃げにくい嫌な環境」を整備する、という発想は目からうろこどころの騒ぎではなく、丈夫で背の高い柵ではなく、鳥獣ネットがからみつくように整備するというくだりはびっくり。
猿は嫌な思いをするとこなくなる、というのは、当たらなくてもしつこく石を投げて追いかけたらたら来なくなった、という経験とも矛盾しませんし。

「猿落君」をはじめ、畝を小さくしてサルを追いやすくする、など、発想を転換することで、超低価格で対策が打てることはわかりましたが、山間部の限界集落は、正直、無理だと思います。
放置野菜、果物にしても、「面倒だから放置していた」ならなんとかしようがありますが、農作業でくずを出す時点で「かたずける」という労力が出せないほど就農者の高齢化と疲弊が進行している地域なんで、今からどうせぃっちゅうねん、というのが本音。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

山の畑をサルから守る―おもしろ生態とかしこい防ぎ方

アマゾンで購入する
農山漁村文化協会から発売された井上 雅央の山の畑をサルから守る―おもしろ生態とかしこい防ぎ方(JAN:9784540011276)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.