愛のアフリカ象 エレナ の感想
参照データ
タイトル | 愛のアフリカ象 エレナ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ダフニ シェルドリック |
販売元 | 自由國民社 |
JANコード | 9784426767020 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 動物・植物 |
購入者の感想
野生動物の保護活動をしている人は多い。しかしダフニとエレナの関係ほど、お互いが寄り添い、同じ使命をもって働き始めた例は無いだろう。象のエレナは、野生の動物と人間との仲介役として働き始める。孤児院ではリーダーとして、サイ、しまうま、バッファローの群れを統率し、孤児の健康を気遣い、また人間の密猟者とも戦うのだ。悪人と善人を見分け、仲間が殺される理由が、象牙であることを理解する。サイの起こすトラブルが、群れをつくらない種の気性が理由であること認める。人間でも難しいこの「判断」が出来る能力と、「仲間の密猟」と「仲間の保護」という矛盾に挟まれながら、使命を遂行しようとするエレナをダフニは「尊敬」をもって語る。バッファロー、しまうま、象、だちょう、サイが一緒になって遊び、子供なりに競いあう様子は、種を超えて心はつながり、楽園のように楽しい。嫉妬、仲間はずれ、仲良し同士の遊び、とまるで人間と変わらない世界がある。サイの子が、気に入りのシマウマやらバッファローとじゃれている写真をみるだけで笑い出したくなる。フィクションのない生き物の物語がある。