ジャズハノン~ジャズピアノの基礎知識とその練習~ の感想

子供の頃にクラシックのハノンをさんざん練習して(させられて)、大人になってジャズピアノを弾いてみたくなった、という方には、ぜひともこれをオススメしたいです。
ハノンなのにジャズのコード。ハノンなのにカッコいいフレーズが出て来る。
面白がって弾いていると、いつの間にかいろいろ身についてる。
コードがうまく弾けるようになってました。

ジャズっぽく演奏したくても、いまいちコードやスケールが分からなかったのであきらめていたのですが、このハノンがあれば大丈夫です。
セブンスやナインスの練習、コード進行、スケールなどを学べるのはもちろんですが、すべてハノン形式になっていているので、毎日繰り返すうちにジャズの基礎が習得できるのが一番のポイント！普通の教則本だと最初から読みながらまさに「勉強する」という感じで、途中で挫折してしまいがますが、この本はハノンなので、指ならしにただ弾くだけで気軽だし、意外と毎日続けられます。
単調に音階を繰り返すだけですが、そのスケールにはテンションが含まれているのでとてもジャジーな気分になれ、それだけで楽しいし、左手はちゃんとジャズのコードをマスターできるように構成されています。
あと、スイングスタイル、ビバップスタイル、などのパターンが掲載されているのもすばらしい・・・
コード展開の基礎もまなべるのでポップスを作曲する人やバンドマンにもおすすめ。演奏するほどの元気はないけど、練習はしておきたい、というなまけものの自分にとっては、まさに捜し求めていた一冊です。知らない間に、コードの押さえ方がジャズっぽくなります・・・・ほんとうに・・・。