猛き箱舟 上 (集英社文庫) の感想

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参照データ

タイトル猛き箱舟 上 (集英社文庫)
発売日2014-04-04
製作者船戸与一
販売元集英社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 101-125回

購入者の感想

相変わらずのリアルな血と暴力の世界観。
この作家の文体は受動態が多いような気がして、少しうっとうしくなります。
たとえば、「たばこがとりだされた」など「なになにが、された」と連発。描写力自体はすさまじく上手いのですが……。
登場人物のだれ一人、幸せにはならないのは、どの作品にも言えることですね。それが残念。
ラストに関谷が殺されるのは蛇足では? せっかく幸せになろうとしているのに。
作者は関谷の孫が「第二の香坂」になるという暗示を残して幕を下ろします。
奥が深いですね。

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