フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) の感想

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参照データ

タイトルフェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
発売日販売日未定
製作者デビッド・カークパトリック
販売元日経BP社
JANコード9784822248376
カテゴリ »  » ジャンル別 » コンピュータ・IT

購入者の感想

 映画「ソーシャル・ネットワーク」(好き嫌いはあると思うが傑作)を観て本書を読んだ。映画版はザッカーバーグ本人に取材を拒否され、「服装以外は嘘」とまで言われてしまったが、本書は本人から執筆を促されて全面協力の元に書かれたものである。

 映画版はフェイスブック創成期の若者たちの熱狂と葛藤が描かれ、特に当初のCFOで出資者であるサベリンとザッカーバーグ、歌手のジャスティン・ティンバーレイクが好演した初代社長のショーン・パーカー(ナップスター創立者)、3人の愛憎を一つの柱にしているが、これはフィクションであることは割り引いて考えた方が良いだろう。

 本書を読むと、サベリンの役割は最初のうちだけであり、ハーヴァード大学の寮の一室からうまれた一種のサークルが会社として成長するためには、多種多様な人材が必要だったことが良く分かる。特に、創立メンバーでプログラムには素人だったモスコヴィッツや、広報担当として活躍したクリス・ヒューズ(後に退職しオバマ選挙戦のスタッフになる)などは、映画ではあまりクローズアップされていないが重要なメンバーである。更に、カリフォルニア州パロアルトに移ってからは、自分の創立した会社2つから追い出されたショーン・パーカーが「投資家には気をつけろ」とアドバイスしたり、資金導入に重要な役割を果たすマット・コーラーが入ったことで会社として成長する起爆剤となる。

 先行企業のグーグルと比較されるところもあるフェイスブックであるが、本書にもある通りグーグルが「情報」だとしたらフェイスブックはあくまで「人とのつながり」。ビジネス面で言えば、グーグルもユーザーの検索傾向から広告を表示してくるが、フェイスブックは更に細かく個別にターゲティング出来る(当初は大学関係者に限られていたので、その大学の周辺の店の広告などを出した)。(本書ではザッカーバーグがラリー・ペイジに「なぜフェイスブックを使わないの?」と質問する場面があって愉快だ)更にフェイスブックはプラットフォーム化を目指すことで、グーグルをも脅かす巨大な存在になろうとする。

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