新装版 不確定性原理―運命への挑戦 (ブルーバックス) の感想
参照データ
タイトル | 新装版 不確定性原理―運命への挑戦 (ブルーバックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 都筑 卓司 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062573856 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 一般 |
購入者の感想
私は、都筑卓司氏の本の大ファンである。私が中学一年生だった1969年に、同じくブルーバックスから出版された都筑氏の「四次元の世界」を同級生に勧められて読んだ時、もちろん、全ては理解出来無かったが、その面白さに夢中に成ったのが切っ掛けで、以来、都筑氏の本を読みまくって来た。都筑氏の本は、物理学の色々な考え方を直感的に理解させる表現力が、抜群に優れてゐる事が、特徴である。「不確定性原理」は中学二年生だった1970年に、「四次元の世界」(ブルーバックス)の著者の本だったので、本屋で見つけて、直ちに買った記憶が有る。そして、読み始めたら、その面白さに夢中に成った事が忘れられない。本の終はりの方は、高等数学のオンパレードだったので、流石(さすが)に全く歯が立たなかったが、前半は、中学二年生でも十分理解出来たのだから、都筑氏の表現力は凄いと言ふ他は無い。一例だが、観測とは、既に対象と成る現象への干渉である事を、テレビに出るとコチコチに成る人の例などで説明する都筑氏の表現力、説明力は、天才的な物である。中学生、高校生にお勧めする。(この本の全てを理解する事は出来無い筈だが、前半は、絶対に分かる。)十代にこう言ふ本に出会えた私は幸運だった。その幸運を今の十代の皆さんは、私と共有して欲しい。
(西岡昌紀・内科医)
この本を読んで感じたのは、なによりも哲学と物理学の対話ですね。ハイゼンベルクは、物質はそれを観測するかどうかによって状態が変わってくる、と述べているが、多くの哲学者達はそれに対してかなり批判的である、とあったが、これは今の哲学界では主流ではないという。
しかし、、、私は、一つだけ賛成できないところがある。自然に精霊が宿ると考えるのは、アニミズムの時代だけでいいだろう、とあったが、私はアニミズムを信じている。だから、根本的な前提が違う以上、自ずと結論も違ってくるのである。全てが原子の衝突で未来が決まる、というのは、どうしても納得がいかないのである。
素粒子物理学に影響されるには大きすぎるし、相対性理論に影響されるには小さすぎるこの宇宙は、うまくできすぎている、とあったが、これはちがうと思う。我々はこの宇宙にいるから、この宇宙が最もよくできてると思っているのだろう。他の宇宙にいる人は、その宇宙が最もよくできてる、と思っているのだろう。
日本が負けたのは爆弾に金をかけて、二次的な兵器に金をかけなかったからだ、と、この元海軍兵学校生は言う。近代戦ではハードよりソフトが大事だ。
しかし、、、私は、一つだけ賛成できないところがある。自然に精霊が宿ると考えるのは、アニミズムの時代だけでいいだろう、とあったが、私はアニミズムを信じている。だから、根本的な前提が違う以上、自ずと結論も違ってくるのである。全てが原子の衝突で未来が決まる、というのは、どうしても納得がいかないのである。
素粒子物理学に影響されるには大きすぎるし、相対性理論に影響されるには小さすぎるこの宇宙は、うまくできすぎている、とあったが、これはちがうと思う。我々はこの宇宙にいるから、この宇宙が最もよくできてると思っているのだろう。他の宇宙にいる人は、その宇宙が最もよくできてる、と思っているのだろう。
日本が負けたのは爆弾に金をかけて、二次的な兵器に金をかけなかったからだ、と、この元海軍兵学校生は言う。近代戦ではハードよりソフトが大事だ。