天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺 (講談社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺 (講談社文庫) |
発売日 | 2015-03-13 |
製作者 | 菅野 雪虫 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062930604 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー |
購入者の感想
全体の筋としては今までと同様の展開ですが、3人の王子王女が一堂に会するだけに政治的な駆け引きのお話が多くなります。はっきり言うとファンタ ジックな要素がちょっと少なめかな。ソニンも王子たちもそれぞれに成長し、冷徹な政治的判断が求められる場面が多くなるのは当然ですが、 正直言ってそんな面がちょっと苦しく感じられたのも事実です。
ところが、読み進む内に色々と見えてきます。3人の王子王女、そしてソニンも、それぞれに自分の中の悩みや苦しみがあり、苛立ったり困惑したりする場面が 描かれていきます。ハラハラドキドキの冒険活劇の部分もありますが、それだけとはいきませんね・・・。
そして、第2巻、第3巻でもそうでしたが、クワン王子もイェラ王女もソニンに対しては心を開き本音を打ち明けます。(主であるイウォル王子は当然であり以 前からの事ですが。)理由が分からず困惑するソニンと、2人の間のぎこちない会話も目玉の一つです。かなり微妙なニュアンスの部分もあり、それが理解できるソニンだからこそ頼られるということですね・・・。
ということで、波瀾万丈の展開ではあるのですが、三つの国の将来のリーダーに対してソニンが少なからぬ影響を与えるのは何故か?そしてそんな自分をソニン はどう受け止め、「人間」としてどのように成長していくか?と言うあたりも、実は、今回と、そして次の第5巻の見所のように思えて来ました。単なるファンタジーではなくなって来ましたよ・・・。
ところが、読み進む内に色々と見えてきます。3人の王子王女、そしてソニンも、それぞれに自分の中の悩みや苦しみがあり、苛立ったり困惑したりする場面が 描かれていきます。ハラハラドキドキの冒険活劇の部分もありますが、それだけとはいきませんね・・・。
そして、第2巻、第3巻でもそうでしたが、クワン王子もイェラ王女もソニンに対しては心を開き本音を打ち明けます。(主であるイウォル王子は当然であり以 前からの事ですが。)理由が分からず困惑するソニンと、2人の間のぎこちない会話も目玉の一つです。かなり微妙なニュアンスの部分もあり、それが理解できるソニンだからこそ頼られるということですね・・・。
ということで、波瀾万丈の展開ではあるのですが、三つの国の将来のリーダーに対してソニンが少なからぬ影響を与えるのは何故か?そしてそんな自分をソニン はどう受け止め、「人間」としてどのように成長していくか?と言うあたりも、実は、今回と、そして次の第5巻の見所のように思えて来ました。単なるファンタジーではなくなって来ましたよ・・・。