華鬼 (レガロシリーズ) の感想

　イースト・プレスのネット小説、書籍化シリーズ第一弾です。
　表紙の美しさと、“鬼”とその“花嫁”というのに惹かれて購入しました。

　この小説の世界観は描くのが難しい設定だと思うのですが、読み手に良く解るようにうまく書けてると思います。
　全体的には面白く読めたのですが、読んでて「うーん・・・」という部分が。。。
　まず主役の二人が暗くないかと・・・自分で動かないので周りにひっぱてもらう感じ。
　そのせいか、脇キャラの方が個性が光ってて主役の二人がチョットかすれ気味に感じました。
　後、皆さんが言ってる通り登場人物が多すぎです。
　設定上しかたないのかもしれませんが、読んでて誰が誰だか分からなくなってきます。
　最後に、これは『華鬼』の“一巻”であること。
　買うとき何も書かれていなかったので、この一冊で終わると思ってたのですが「起承転結」の“起”の部分で終わった感じ。（“承”までいってないんじゃないかな・・・？）
　しかも「人気が出たら続きが出る」みたいなことを言ってて、じゃあ何か！？人気無かったらこれで終わりか！？と、ビックリしましたね。。。
　シリーズ化決定されてホッとしましたけど・・・
　巻数を重ねないといけない小説ならすべて決定した上で発売してほしかったですね。
　続きが出るかどうかも分からない場合は、一冊でちゃんと終わらせてほしいかった。

　この巻では主役の二人はまだ恋愛の段階までまったくいってない状態で、これからの展開に期待します。
　購入しようと思ってる方はそこら辺を注意してくださいね。