伊賀野カバ丸 (2) (集英社文庫―コミック版) の感想

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参照データ

タイトル伊賀野カバ丸 (2) (集英社文庫―コミック版)
発売日販売日未定
製作者亜月 裕
販売元集英社
JANコード9784086172769
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

「カバ丸」シリーズ第二作。ヤキソバのため(!)、カバ丸が沈寝の手先になってしまうという冒頭から始まる。いよいよ、沈寝の本性が現れてくる。

沈寝の陰謀のため、カバ丸は学園対抗駅伝大会に出る事に。しかし、カバ丸の常識外れの行動に周囲が振り回される展開はルーチン的とは言え面白い。院長の蘭とヤキソバ屋のスー婆さんの掛け合いも面白い。カバ丸は間違えて、全日本駅伝で走ったりするのだが、結局学園を2位に導く。1位になるのを妨害したのは、カバ丸が幼少の頃一緒に修行に励んだ霧野。これ以降、カバ丸と霧野はライバルとして闘って行く。最後に、カバ丸が忍者である事に沈寝が気付いた所で次巻へ続く。沈寝の暗躍によって、学園ものとしてのストーリーの起伏は出てきたが、反面ギャグがパターン化して来ている。その中で、院長への愛とカバ丸への偏見との間の板挟みで良心の呵責に苦しむ教頭の姿が哀れと可笑しさを誘って光る。

本作が「別マ」に連載されていた頃、「亜月裕って本当に女性 ?」と疑ったほど、女流漫画家の域を超えて男性にも楽しめる傑作学園コメディ。

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