えいごのもと―60単語で「イメージ力」を身につける の感想
参照データ
タイトル | えいごのもと―60単語で「イメージ力」を身につける |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 関谷 英里子 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140351215 |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 学習法 |
購入者の感想
近頃の英語勉強本は似たようなものが多く、しかも「わかったような気にさせてくれるのだが実になっているかというとそうでもない」というような本が多い気がしてならない。この本の趣旨の「イメージで英語を覚える」というのも一見よく見るもので、特に目新しいものではないと思っていた。しかし、そのアプローチは筆者が同時通訳者というだけあって実際のコミュニケーションを強く意識した作りになっており、「相手とのよりよい意思疎通のために、英語をイメージでとらえる」という目的に沿って構成されているところに、この本の妙味がある。扱っている単語が少し変わっていて、identifyやaddress、drive、facilitateなどは非常におもしろいと思った。各章コラムにも工夫が凝らされており、非常にシンプルながら体系的に筆者の言う「イメージ力」の全容がわかるようになっている。単語の横に書き添えられているイラストにも味があっていい。新たな発想で英語をとらえるためのパースペクティブを肩の力を抜いて学ぶことができる、近年なかなかない良書である。
ただ、扱っている単語の数が60とかなり少なめで、「この視点をもとに発展していきましょう」というスタンスで、本としてはずいぶん割り切っているので、賛否が分かれるところかもしれない。学習書としての側面に期待しすぎると肩すかしを食らうだろう。
ただ、扱っている単語の数が60とかなり少なめで、「この視点をもとに発展していきましょう」というスタンスで、本としてはずいぶん割り切っているので、賛否が分かれるところかもしれない。学習書としての側面に期待しすぎると肩すかしを食らうだろう。