石の血脈 (集英社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 石の血脈 (集英社文庫) |
発売日 | 2014-06-26 |
製作者 | 半村良 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 51-75回 |
購入者の感想
性的要素をふんだんに取り入れた伝奇小説。
著者の本質は、矢張り物語作家でありSF作家と云うよりはSFを物語に(特に伝奇小説に)取り込んだ作家と云えるだろう。著者が目指したのはSF伝奇ものの確立ではなく伝奇ものの復権だった気がする。本作の性的要素にしても、戦前戦後のエログロの復権と云える。物語性に見られる面白みに背を向け社会性だの何だのと喚いていた低脳評論家達を尻目に、物語としての面白さを知らしめる伝奇小説として本作は書かれたのだろう。
著者の本質は、矢張り物語作家でありSF作家と云うよりはSFを物語に(特に伝奇小説に)取り込んだ作家と云えるだろう。著者が目指したのはSF伝奇ものの確立ではなく伝奇ものの復権だった気がする。本作の性的要素にしても、戦前戦後のエログロの復権と云える。物語性に見られる面白みに背を向け社会性だの何だのと喚いていた低脳評論家達を尻目に、物語としての面白さを知らしめる伝奇小説として本作は書かれたのだろう。