王太子殿下の愛妻候補 (ヴァニラ文庫) の感想

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タイトル王太子殿下の愛妻候補 (ヴァニラ文庫)
発売日2017-08-10
製作者桃城猫緒
販売元ハーパーコリンズ・ジャパン
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購入者の感想

ヒロインは母国の名門公爵家の令嬢ですが、父親や姉妹が艶聞が多くスキャンダラス
な噂が多いのを恥じています。
再婚を繰り返している父親に隠し子がいたことがわかり、実家に愛想が尽きた
ヒロインは感情に任せて家出します。

舞踏会で一目で惹かれ合った異国の王子であるヒーローには、実家のスキャンダラスな
噂とヒロインの反応から手慣れた女との扱いを受けてヒロインは憤慨します。
家出中のヒロインの正体を見破り、兄の王太子夫婦の忘れ形見である姪の
教育係の名目でヒロインはヒーローの国へと赴くことになります。

ヒーローは第二王子で、王位を継ぐ立場になかったのですが、兄の王太子夫妻が
不慮の事故で亡くなったため、急遽王位継承者になりました。
どこか冷めていて、兄夫婦の忘れ形見の姪とも距離があります。
このヒーローと色々ありながら、王太子らしくない彼に翻弄されながら
恋愛関係になっていきます。

ヒロインが短絡的で考えなしだったのが、いまいち共感しにくかったです。
父親の不貞の証の隠し子の出現で感情的に家出していますが、スキャンダルな
家族ならそこは怒るポイントなのだろうかと思いました。
ヒーローもヒロインの実家のスキャンダルな噂を聞いていて、ヒロインを
軽蔑するのですが、その割に自分のやっている破廉恥な行いは棚に上げて考えて
おり、ヒロインだけをふしだらと決めつけて責めているのは奇妙でした。

この話はもともと原作があって、それを焼き直しているようなので
少し設定や展開は原作ありきなので、変更がきかなかったのかもしれません。
過去に傷を持っているヘタレな王太子と、考えなしで感情的なヒロインの
相性もイマイチでした。

結末の父国王の許しも唐突だったので、もっと反対するなら国家情勢や
王族間の外交バランスなどの理由等で結婚を反対してほしかったです。
不完全燃焼で、原作ありきの話なので☆2で評価します。

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