風の無法者 マカロニ・ウエスタン MWX-107 [DVD] の感想

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参照データ

タイトル風の無法者 マカロニ・ウエスタン MWX-107 [DVD]
発売日2014-12-24
監督ジョルジオ・ステガーニ
出演リー・ヴァン・クリーフ
販売元エー・アール・シー株式会社
JANコード4961523299073
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » アクション

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マカロニ・ウエスタンのファンにはお馴染みのリー・ヴァン・クリーフが「続・夕陽のガンマン」の後、「怒りの荒野」などと前後して出演したうちの1本。監督のジョルジオ・ステガーニは「続・さすらいの一匹狼」も日本で紹介された。

共演は、イタリア本国では人気俳優だったアントニオ・サバト。クリーフはジュリアーノ・ジェンマやサバトなどのアイドル的人気を持つ俳優との共演が結構多い。本作は「怒りの荒野」などのようなシンプルな師弟ものではなく、情けない所もあるカドリップ(リー・ヴァン・クリーフ)と、一見お人好しのように見えてなかなか癖者のノバック(アントニオ・サバト)の微妙に変化する友情を描いた作品と言った方が良い。むしろ、ノバックの方が人間的には師匠のように見えるシーンもある。

また、本作はコメディタッチの演出が見られる。この時期にクリーフを起用してこういうタッチの作品を撮ったというのは、なかなか貴重なんじゃないか。本作では町の娘サリー(グラッツィエラ・グラナータ)に恋をして、少年のように挙動不信になるクリーフや、意を決して告白するものの「友達でいましょう」と言われるクリーフなど、他の作品ではなかなか見られない姿を見られる。

コミカルな部分が多くを占める作品だが、やはり1960年代のマカロニ・ウエスタンなので、後年の映画のように、誰も死なないなどということは無く、クライマックスでのバートン率いる一味との銃撃戦も見所の1つ。その後、昔の仲間との決別のシーンがあるのだが、全体のトーンが軽いだけに、このシーンの後味の悪さが突出している印象がある。

ラストシーンがあれなので、後味は少々悪いのだが、他の部分はかなり気楽に観られるマカロニ・ウエスタンである。クリーフの意外な一面が見られる作品でもあるので、クリーフファンには一見の価値のある作品。

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