Cello Love ニューヨーク・チェロ修行 (mag2libro) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルCello Love ニューヨーク・チェロ修行 (mag2libro)
発売日販売日未定
製作者石川 敦子
販売元パレード
JANコード9784434114403
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

「Never too late」を買ったらオススメされたので何げなく購入。ところが読んでみると、当然ながらよりup-to-dateな内容で、そしてこれまた当然ながら、翻訳ではないのでフィーリングがダイレクトに伝わってくる。そのうえブログをまとめたエッセイ風でありながら、「Never…」よりもむしろスジが一本優れて通っているところが不思議な一冊。
私自身、今年からチェロを始めた初心者で、よくある町の音楽教室で「2年でアマオケに入りたいのだけれど?」と訊いたらハナで笑われた記憶が新しい(その後、この笑止千万のオファーを真剣に聞き入れてくれた個人の先生に出会えたのは神様のくれた奇蹟)。
ところが驚くなかれ、この筆者はナント始めてから8ヶ月でオケに挑戦・入団しているのである。これには正直コシが抜けそうになった。むろん、読み進めると筆者自身にすでにかなりの音楽的な素養と経験があることが分かってくるが、それにしても凄いことだ。と同時に、限りなく勇気づけられる。人生何事もなせば成る、のである。
2年前に起業した私は、2年間ビジネスにおける成功本を限りなく読み漁ったが、面白いことに本書には通じるものが多くある。要するに、「人生を構築・実現する、あるいは自己実現する人たち」というのは、みな例外なく共通するものを持っているということだ。それは飽くなき追求、並はずれたモティベーションの高さと実行力、そして決して諦めないことであり、同時に心底それを楽しむ心、なのである。しかもそれが芸術の場合、「表現する楽しさ」が加わってよりパワフルになる。
筆者自身、「何かを表現することってやっぱり楽しいし幸せなことなのだ」といみじくも看破しているが、まったくその通りだ。そしてこれこそが、人間の人生に用意されるさまざまな幸福のうち、最上のものの一つなのである。本書はその楽しさの実感が、まさに全編ほとばしっており、まぶしいばかり。私はチェロではまだそれを享受するレベルにはまったくないが、例えば声楽やスポーツでそういう体験をしているし、それに実はそれを知ってしまうと、他のチョットやソットの快楽では、もう満足できなくなってしまう。人生、お金で買えないものに往々にしてその神髄があるが、本書からはそういうエネルギーをたくさん受け取ることができた。まさに感謝、そして合掌。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

Cello Love ニューヨーク・チェロ修行 (mag2libro)

アマゾンで購入する
パレードから発売された石川 敦子のCello Love ニューヨーク・チェロ修行 (mag2libro)(JAN:9784434114403)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.