ヒグマが育てる森 の感想
参照データ
タイトル | ヒグマが育てる森 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 前田 菜穂子 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000019385 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 環境保護 |
購入者の感想
前田先生からクマを教わり、クマ牧場は子供の感性も育てられた大切な場所である。
クマを知るにはアイヌを知ること。明治時代の和人による蝦夷開拓でクマもアイヌも大切な住みかも自由に生きる権利も奪われた。クマとオオカミは害獣として懸賞金
をかけられた駆除が進み、集団生活をするオオカミは絶滅、クマも昭和62年まで害獣駆除の法律になっていたことには胸が締め付けられた。
なぜなら、私自身もクマの住む北海道で暮らし、山道を通ってもクマに遭遇したこともないからだ。
クマは人間との共存を知っている。
クマが人里に出るのはなぜか。事故があるのはなぜか。その真実を知ることもできたときには人間の残酷さを知ることとなる。
そしてクマが減少したことは森も失われたことになる実証と、人間の身勝手で命を脅かされているクマへの贖罪が著者の強い思いである。
著者は親を殺された子熊を我が子のように育て、森で暮らせるように穴籠りまで教えようとした。
野生のクマの知性、愛情、りりしさ、クマの素晴らしい生態と著者の取り組みから鼓動に響く感動、だからこそ無抵抗なクマやアイヌへ行った人間の残酷さも見えてくる。
今一度、人間として自然を畏れ共存することに立ち返りながら読んでほしい。
クマを知るにはアイヌを知ること。明治時代の和人による蝦夷開拓でクマもアイヌも大切な住みかも自由に生きる権利も奪われた。クマとオオカミは害獣として懸賞金
をかけられた駆除が進み、集団生活をするオオカミは絶滅、クマも昭和62年まで害獣駆除の法律になっていたことには胸が締め付けられた。
なぜなら、私自身もクマの住む北海道で暮らし、山道を通ってもクマに遭遇したこともないからだ。
クマは人間との共存を知っている。
クマが人里に出るのはなぜか。事故があるのはなぜか。その真実を知ることもできたときには人間の残酷さを知ることとなる。
そしてクマが減少したことは森も失われたことになる実証と、人間の身勝手で命を脅かされているクマへの贖罪が著者の強い思いである。
著者は親を殺された子熊を我が子のように育て、森で暮らせるように穴籠りまで教えようとした。
野生のクマの知性、愛情、りりしさ、クマの素晴らしい生態と著者の取り組みから鼓動に響く感動、だからこそ無抵抗なクマやアイヌへ行った人間の残酷さも見えてくる。
今一度、人間として自然を畏れ共存することに立ち返りながら読んでほしい。
著者は、のぼりべつクマ牧場で働いているヒグマの専門家。ヒグマと人間の共存を目指して活動している。
本書は、北海道におけるヒグマと人間の関係を俯瞰し、自分たちの活動についても詳細に紹介したもの。毎年、たくさんのヒグマが処分・退治されており、このままでは絶滅の危機にある。しかし、官庁にはほとんど対策も予算もなく、ヴォランティアで進めるしかない状況にあるのだという。
いかにヒグマが悲惨で厳しい状況にあるか、よくわかる。しかし、ヒグマとの共存は、日本ではまだまだ難しいようだ。どうすればいいのかも、いくつか示されてはいるのだが……。
本書は、北海道におけるヒグマと人間の関係を俯瞰し、自分たちの活動についても詳細に紹介したもの。毎年、たくさんのヒグマが処分・退治されており、このままでは絶滅の危機にある。しかし、官庁にはほとんど対策も予算もなく、ヴォランティアで進めるしかない状況にあるのだという。
いかにヒグマが悲惨で厳しい状況にあるか、よくわかる。しかし、ヒグマとの共存は、日本ではまだまだ難しいようだ。どうすればいいのかも、いくつか示されてはいるのだが……。