ウルフ・ウォーズ オオカミはこうしてイエローストーンに復活した の感想

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参照データ

タイトルウルフ・ウォーズ オオカミはこうしてイエローストーンに復活した
発売日販売日未定
製作者ハンク・フィッシャー
販売元白水社
JANコード9784560084298
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学

購入者の感想

人の手により根絶やしにされたオオカミを、本来の住処に再導入するプロジェクトのドキュメントです。
オオカミの生態について書かれた本ではなく、本来そこに居て、今は居なくなってしまった野生動物をその場所に戻す
というだけのことが、いかに困難であるかを実例を挙げて示してくれます。

それは自然・生態系の回復する力が弱い?からおこる困難ではなく
政治・ビジネスと言った人為的な事が大きな問題点になっています。

政治の人気票取り・ビジネスの利便にとって不都合な科学・生物学的な意義・根拠は格段下に置かれ一蹴されます。
レイチェル・カーソンの史上初の環境問題、告発本「沈黙の春」でも同じ点を指摘していますが、半世紀以上経っても
相変わらず、というよりもより巧妙になっていくだけです。(そのことも沈黙の春で示唆しています)
そういう不利な状況の中で、ほぼ到達不可能な課題を奇跡的に達成した人々の実話です。
次々に起こる困難な状況に対して様々な努力と工夫を積み上げて打開していきます。
そういう意味ではビジネス書としてとても素晴らしい本だと思います。
プロジェクトX海外特別編といった雰囲気の本です。この本を読んでいると中島みゆきさんの「地上の星」が
頭の中で何度も再生しました。

今の日本では大半の人々にとって自然保護・環境問題はテストの穴埋めのための語句以上の意味・関心はなく
日常の中で実感としてその必要性を感じることは殆どないと思います。

実際はイエローストーンで起こっている問題は日本でも起こっていて、鹿・猪・猿・熊などによる農作物の食害被害や
それら野生動物との接触による事故などはニュース・新聞でよく目にするところです。

その原因として一見は緑豊かな国土に見えていますが、(この点が環境問題に対して反応が鈍くなる大きな原因になっていると思います)
森林の70%近くが杉・檜林の人工林ため
動物達の食べ物が生息地に無いことで食料も求めて人里まで降りざるをえなくなってます。

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