オオカミが日本を救う!: 生態系での役割と復活の必要性 の感想

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個人的にはオオカミ再導入は大賛成です。
人間の都合でオオカミを絶滅させてしまった結果、増えすぎたシカの被害は日本国内で深刻な問題となっています。農林業被害だけでなく、原生的な自然が食べ尽くされ、カモシカやウサギ、リス、蝶、昆虫など様々な生物の生息場が失われています。

解決策は２つあります
①オオカミを再導入し、生態系を健全な状態に戻す。
②人がオオカミの代わりにシカの個体数を調整し、生態系のバランスを守る（環境省、農林水産省、林野庁などが力を入れています。）
個人的には①で手っ取り早く解決したいものです。

しかし、皆さん言っている通り、また、本にも書いてある通り、オオカミ再導入を法律で通すのは現実的には厳しいでしょう
それでも①を推し進める意味はあると思います。
シカの被害を知らない人、
いずれは被害が勝手に収まっていくと考えている人、
自然にこうなったのだから、そもそも人がシカを獲るのがおかしいと言うような意味不明の持論を持つ人、
現状、まだまだシカの被害の危険性は日本に浸透していないと言えます。

①を大きな声で主張し続けることは、
「オオカミ再導入案を本気で検討しないといけない程、日本におけるシカの被害は深刻な状況である」というメッセージにもなります。
今後もこう言った内容の本が増えることを期待します。