東洋医学の春夏秋冬―セルフケアでからだを整える の感想

旧暦が再評価されて久しい。四季の移り変わりに、どう人が対処するか。そのことが大切だって、多くの日本人が気づいたってことだろう。
本書は、最初の章で、東洋医学のからだ観を述べ、次の章では、東洋医学での季節のとらえ方、季節に多いからだとこころのトラブルとセルフケアを春夏秋冬に分けて紹介していく。最後の章はもりだくさん。健康グッズやサプリメント、はりやお灸、漢方薬などについて、その考え方や取り入れ方をやさしく指導してくれる。構成は分かりやすく、イラストも可愛い。著者は大学薬学部を卒業して鍼灸専門学校に進み、現在は東洋医学専門の薬局治療院を開業し、講演活動を重ねているという。その意味でも安心な健康アドバイスだ。