東方project 封獣ぬえ PVC完成品フィギュア の感想

　昨年(2012)11月に発売。迷っているうちに売り切れ。しかし今年に入り何故か在庫復活。ようやく買えました。
　非常に個性的な不思議な雰囲気を持った異色のフィギュア。幼女のようでいて体は妙に女らしく単なる封獣ぬえのロリ化ではない。
ボディーも変だが顔の処理はもっと変だ。目線を強調したい時、目の輪郭を変形させるアニメの動画なんかではよく見る手法だがフィギュアでやるのは極めて稀。
立体にしたらあらゆる角度から見られる訳で普通に考えたらまず有り得ない選択肢だ。一歩間違えば顔面崩壊の危うい造形表現だがギリギリで崩壊回避。絶妙なバランスでこのフィギュアに奇妙な魅力を与えている。
　・・ここからは冷静に製品として見て行きます。
実際のフィギュアは造形についてはサンプル写真とほぼ遜色ない出来。髪の毛の先端等、ややダルい所もありますが酷い劣化はありません。
全高16cmとありますが台座から腕に抱えた三叉戟(トライデント若しくはトリアイナ？)の先端まで含めた大きさです。封獣ぬえ自体の身長は約12cmしかありません。
塗装はややあっさり気味。雑な所は無く無難な仕上がりですが髪なんか一色でホントにあっさり仕上げ。
また肌の色がサンプル写真とは印象が異なっていた。全体的に濃い目の肌色で太腿辺りは黄ばんでいるように見える。
個体差があるかもしれないが私の購入したぬえはクリアーパーツ製の左羽の根元に気泡が複数混入していた。また三叉戟が左手から離れていたが、これは簡単に直せた。
台座はシンプルな円形(8cm)。色は暗褐色のクリアー。
原型師はアリヌ氏。東方SDキーチェーン等、デフォルメ系フィギュアを多く手掛けている方。「かんぱち」のぱちの活け作りとか思わずニヤリとしてしまう作品多数。
　値段(6983円)の割りにサイズが小さい点と肌の色が濃い点が気になったが、意欲溢れるなかなか面白いフィギュアだと思う。