幸腹グラフィティ (7) (まんがタイムKRコミックス) の感想
参照データ
タイトル | 幸腹グラフィティ (7) (まんがタイムKRコミックス) |
発売日 | 2016-09-27 |
製作者 | 川井 マコト |
販売元 | 芳文社 |
JANコード | 9784832247451 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
親子は他人の始まりと言いますが、友達は家族の始まりかもしれない、そんな感想を抱かせる終わり方です。
そもそもは主人公の町子リョウがうまく料理ができないことに始まった物語は巻を重ねるにつれ友人や家族、そして亡き祖母と心を通わせ広がりを見せました。相変らず、他人の心にふれるとテンパる姿は18歳の高校生のそれで、微笑ましい。そして寄り添う友人たちや家族の不器用さもむしろやさしさからくるもの。初期に比べるとおいしい物より人間関係の描写に重点が移りましたが、やはりその要になるのはおいしい物です。胃袋は心をつかみます。
終始、おいしい物を共においしくいただける人たちを描くことに力を注いだ感があり、他のグルメマンガと違うさわやかさがありました。それも高校卒業とそれぞれの一人暮らしの始まりで幕が引かれます、と思ったら次の幕がというところで終わります。もっと読みたいとおもう、でもここで終わるのが一番良い余韻がのこる、そんな作者の意図が伝わる終わりです。人気作は営業的に重要ですが本作は珍しく無駄な引き伸ばしもなくうまく幕が引けました。
本棚に並べて、眠る前に読み返せばおなかではなく心が膨れる作品です。
そもそもは主人公の町子リョウがうまく料理ができないことに始まった物語は巻を重ねるにつれ友人や家族、そして亡き祖母と心を通わせ広がりを見せました。相変らず、他人の心にふれるとテンパる姿は18歳の高校生のそれで、微笑ましい。そして寄り添う友人たちや家族の不器用さもむしろやさしさからくるもの。初期に比べるとおいしい物より人間関係の描写に重点が移りましたが、やはりその要になるのはおいしい物です。胃袋は心をつかみます。
終始、おいしい物を共においしくいただける人たちを描くことに力を注いだ感があり、他のグルメマンガと違うさわやかさがありました。それも高校卒業とそれぞれの一人暮らしの始まりで幕が引かれます、と思ったら次の幕がというところで終わります。もっと読みたいとおもう、でもここで終わるのが一番良い余韻がのこる、そんな作者の意図が伝わる終わりです。人気作は営業的に重要ですが本作は珍しく無駄な引き伸ばしもなくうまく幕が引けました。
本棚に並べて、眠る前に読み返せばおなかではなく心が膨れる作品です。