ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3 (ヤングアニマルコミックス) の感想
参照データ
タイトル | ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3 (ヤングアニマルコミックス) |
発売日 | 2017-07-28 |
製作者 | 武田一義 |
販売元 | 白泉社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
戦場の悲惨さと阿鼻叫喚はいかなる画法や筆致をしても描き得ないものと思いつつ、主人公の設定やときに可愛げすら覚えさせられる描画などが相俟って、正にその「描き得ない」という無限の断絶を読者に痛切に突きつけ、もって戦争の残酷さを正視させ、読者をその脳裡において戦慄せしめて深い余韻を残す稀有な作品。
「幼き頃より 覚悟ある武人の死は美しいものだと思っていた だが 今 間近に来て知る 死というものは 実に汚らしくおぞましく無残な悪臭をはなつ- ならば 言葉だけは美しく- サクラ サクラ」(196~201頁)
第46回日本漫画協会賞優秀賞を受賞されたとのことですが、間違いなく後世に残り続ける一作だと思います。
「幼き頃より 覚悟ある武人の死は美しいものだと思っていた だが 今 間近に来て知る 死というものは 実に汚らしくおぞましく無残な悪臭をはなつ- ならば 言葉だけは美しく- サクラ サクラ」(196~201頁)
第46回日本漫画協会賞優秀賞を受賞されたとのことですが、間違いなく後世に残り続ける一作だと思います。