ブルックナー:交響曲第9番 の感想
参照データ
タイトル | ブルックナー:交響曲第9番 |
発売日 | 2006-12-06 |
アーティスト | ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァント(ギュンター) |
販売元 | BMG JAPAN |
JANコード | 4988017643860 |
Disc 1 : | 交響曲 第9番 ニ短調 (WAB 109) [原典版] I.Feierlich,Misterioso 交響曲 第9番 ニ短調 (WAB 109) [原典版] II.Scherzo: Bewegt,lebhaft; Trio: Schnell 交響曲 第9番 ニ短調 (WAB 109) [原典版] III.Adagio: Langsam,feierlich |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲 |
購入者の感想
ヴァントのブルックナーの特色は、テキストを徹底的に研究し忠実な演奏を目指すことや4楽章間の最適な力配分を常に意識した演奏といった点ではヨッフムに似ています。その一方で、テンポ・コントロールは常に安定しつつも決して過度に遅くならず、むしろ時に軽快なさばきを見せる(それゆえ、全体に「重すぎる」感じを与えない)技巧ではシューリヒトと共通するところもあります。さらに、音の凝縮感をだすためにおそらくは相当な練習で音を練りあげる名トレーナーとしての顔ではベームと二重写しとも言えます。しかし、そうした印象を持ちながら聴いたとしても、全体の構成力からはやはりヴァントはヴァントであり、右顧左眄しない解釈にこそ彼の独自性があると思います。
ブルックナーに関する限り、どの演奏も均一な優れたものですが、晩年のベルリン・フィルとの録音は文字通り彼の集大成であったと思います(1〜3番については別の全集 Bruckner: Symphonies No.19 を参照)。
なお、9番以外もこのコンビで聴きたいのなら、以下のセットがいまなら割安な選択肢でしょう。
Bruckner: Sinfonien
◆第4番変ホ長調「ロマンティック」[1878/80年稿](68:40)1998年1月30日、31日&2月1日
◆第5番変ロ長調[原典版](76:52)1996年1月12日‾14日
◆第7番ホ長調[原典版(ハース版)](66:38)1999年11月19日‾21日
ブルックナーに関する限り、どの演奏も均一な優れたものですが、晩年のベルリン・フィルとの録音は文字通り彼の集大成であったと思います(1〜3番については別の全集 Bruckner: Symphonies No.19 を参照)。
なお、9番以外もこのコンビで聴きたいのなら、以下のセットがいまなら割安な選択肢でしょう。
Bruckner: Sinfonien
◆第4番変ホ長調「ロマンティック」[1878/80年稿](68:40)1998年1月30日、31日&2月1日
◆第5番変ロ長調[原典版](76:52)1996年1月12日‾14日
◆第7番ホ長調[原典版(ハース版)](66:38)1999年11月19日‾21日