一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐藤 多佳子 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062764087 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » さ行の著者 |
購入者の感想
手元に届いたときは、既刊の2冊より圧倒的に分厚くて「え?」とびっくりしたが、
終わりに近づくと、もっと分厚かったらいいのに、読み終わりたくない!と思うような
最終巻。だけどとまることもできずに一気に駆け抜けるように読んでしまった。
主人公の新二も、親友でライバルの連も大成長を遂げ、タフなアスリートとして
高校の最終学年を迎えた。高校総体を目指して、400メートルリレーに挑む彼ら。
予選からたくさんの強敵たちと走ることになるのだが、その緊迫感のある
試合場面は、読んでいて、ページをめくってるのが自分だということを
忘れるくらい前のめりになって「どうなるの?早く!」と猛スピードで読み続けた。
この物語の魅力は、一人一人のキャラクターがよく描かれているところだと
思うんだけど、この巻ではとくにそれを感じた。顧問の先生や先輩たちが
主人公に何かを教える大人、としてではなく、一人の人間として立っていて
その人がはくせりふだから読者も励まされたりうなずいたりする感じ。
主人公たち以外の陸上部員の健闘も祈らずにいられない総体の予選シーンあたりから
涙と興奮がとまらなかった。呼んでいる間ずっと幸せだった気がして、最後の
ページを読み終えたとき、すごくさびしかった。それくらい素敵な小説だったのだ。
そして読み終えた私はたくさんの知り合いに貸したり薦めたりした。
せめて感動をリレーしたくて…という気持ちもあり。
読んだ人同士で思う存分語り合いたい、分かち合いたい、そんな愛すべき小説だった。
終わりに近づくと、もっと分厚かったらいいのに、読み終わりたくない!と思うような
最終巻。だけどとまることもできずに一気に駆け抜けるように読んでしまった。
主人公の新二も、親友でライバルの連も大成長を遂げ、タフなアスリートとして
高校の最終学年を迎えた。高校総体を目指して、400メートルリレーに挑む彼ら。
予選からたくさんの強敵たちと走ることになるのだが、その緊迫感のある
試合場面は、読んでいて、ページをめくってるのが自分だということを
忘れるくらい前のめりになって「どうなるの?早く!」と猛スピードで読み続けた。
この物語の魅力は、一人一人のキャラクターがよく描かれているところだと
思うんだけど、この巻ではとくにそれを感じた。顧問の先生や先輩たちが
主人公に何かを教える大人、としてではなく、一人の人間として立っていて
その人がはくせりふだから読者も励まされたりうなずいたりする感じ。
主人公たち以外の陸上部員の健闘も祈らずにいられない総体の予選シーンあたりから
涙と興奮がとまらなかった。呼んでいる間ずっと幸せだった気がして、最後の
ページを読み終えたとき、すごくさびしかった。それくらい素敵な小説だったのだ。
そして読み終えた私はたくさんの知り合いに貸したり薦めたりした。
せめて感動をリレーしたくて…という気持ちもあり。
読んだ人同士で思う存分語り合いたい、分かち合いたい、そんな愛すべき小説だった。