ラーニング・ルノルマン の感想

ルノルマンといえば？グランタブローというのは愛好家の中で絶対外せないはずだが、この本は・・・
・P223グランタブローのハウスの解説で「鳥」を「馬」と平気で書いてある。
また別のページ
・P316鏡のスプレッドの別ヴァージョン（５枚のカードリーディング）で「淑女」の内容なのに途中から「紳士」の左横に、続く２枚を「紳士」の右横に置く。など「紳士」なんて出てきてもいないのに「淑女」ではなく「紳士」と説明。
上記のような間違った説明をされると、初心者は混乱すると思うし、解説本としては「ダメだろこれ！」というのが正直な感想です。例えば野球の解説本で、ピッチャーをキャッチャーと平気で書いてあったり、1塁を3塁と書いてあったらどう思うか？野球の基本書などと言っておすすめ出来るか？

表紙は写真よりも綺麗だし、大きさもちょうどよかったのに、解説本で誤字はありえない。校正がしっかりしていない。なかなかいい値段をつけているんだから、しっかりしてほしい。
まだ全部読んでいないので、これからもっと誤字が出てくるかもしれません。とても残念です。
内容も含めて、ほかの解説本を買ったほうがよかったと後悔しています。

人の紹介で見てもらった占い師さんが、ルノルマンカードを使ってリーディングしてくれたのが、とても的を得ていて面白く、自分でもやってみたくなって、購入しました。
タロットの解説書を何冊か持っていますが、日本人の書いた詳しすぎるものより、欧米人の著者による、シンプルで明快な語り口の訳本の方が、私は好きです。ルノルマンの解説書もそのように選びましたが、当たりでした。
カードの説明が細かすぎず簡潔明瞭なので、自由な解釈が可能です。スプレッドの種類や鑑定例も豊富に載っており、自己流にスプレッドをアレンジするためのヒントも、随所に散りばめられています。
占いの解説書は洋モノ派の方には、お勧めします。職業占い師になるつもりでなければ、これ一冊で充分だと思います。訳者の伊泉龍一氏が、続けて翻訳を進めているという「エッセンシャル・ルノルマン」（本書の、より詳しい実践版的内容とのこと）の刊行も、とても楽しみです。