無葬社会 彷徨う遺体 変わる仏教 の感想

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参照データ

タイトル無葬社会 彷徨う遺体 変わる仏教
発売日販売日未定
製作者鵜飼 秀徳
販売元日経BP社
JANコード9784822238568
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

前回の寺院消滅も素晴らしかったが、これも素晴らしい本だ。

批判的なコメントがあるので、購入を躊躇したが、喪主を経験した人でないと、完全には理解できない本ではないかと思う。
私は最近、喪主を経験したが、それでも、この本を読んで、知らなかったこと、気が付かなかったことが多いのに驚愕した。

葬儀の喪主は、たいていの人が一回か2回くらいしか経験しないので、少ない情報(葬儀の本が少ない)と親戚などの助言で、標準的な葬儀をして終わりになる。そして、それだけの情報で、新たな喪主に常識的な葬儀法を示唆することになる。かなり形式化している印象がある。

ひとつ、この本に書いてないことに気がついた。それは家族葬がほんとうに、節約型の葬儀になるのか、ということ。大勢が参列し、多額の香典で、喪主を助けるのが、昔ながらの葬儀のありかただったと思う。香典が少ないと、葬儀の費用はとても賄えない。そして、直葬は、必ず後悔することになる、と思う。今流行りの直葬は、もし経済的理由で選択するなら、やめたほうがいい。葬儀の費用がかなり高いことを聞いていて、私自身、節約型の葬儀を選んでしまったが、実際に葬儀をしてみると、費用は納得のいくものだった。人が大勢必要なので、どうしても高価になる。最近は、告別式まで日数がかかることが多く、それまでに遺体が痛まないよう保つのも、かなり大変な作業だと思う。

僧侶のあり方については、前作どおり、かなり批判的である。終末こそ、人間の最大イベントで、それがこのような状況では、日本人の宗教、広くは心のあり方は、荒廃していく一方のような気がする。

なお、”永代供養” の定義は、墓の使用権にすぎない、という書き込みは大変参考になった。カネの切れ目が縁の切れ目で、引き継ぐ人がいなければ、供養されなくなってしまう。無縁仏になってしまう。賃貸マンションと同じ。永代供養の意味を誤解している人は多いと思う。私自身がそうだった。

樹木葬は、自然葬のイメージと違い、樹木の下にドラム缶に入れた骨を埋めるだけ。自然には帰らない。注意すべし。

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