スペイ・ファントム (世界の傑作機 No.180) の感想

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参照データ

タイトルスペイ・ファントム (世界の傑作機 No.180)
発売日2017-07-29
販売元文林堂
JANコード9784893192561
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購入者の感想

マッハ2級の戦闘機としては西側では唯一の生産数5,000機超えを果たしたファントムⅡですが、本書は例外的にロールスロイス スペイ ターボファンエンジンを搭載した機体としてファントムファミリーでは異色の存在になっています。

 全体の構成は世界の傑作機シリーズと同じ構成ですが、機体は他のファントムと略同等ということで鳥養先生の講座は本書ではありません。

今回記事は海外の執筆者による記事が多いです。
デニス カルヴァート氏の開発史は英海軍が次期艦上戦闘機を模索する中でファントムに決定した経緯を明らかにし、直径の大きなターボファンエンジン搭載の為の改造の他、米空母より小型の英空母から運用する為に米海軍のファントムとは異なる部分も明らかになります。
 更に英空軍もファントムを採用しますが、当初はJ79ターボジェットエンジンを希望していたのは意外でした。

海老浩司氏のウェポンシステムも火器管制レーダー、英国独自のスカイフラッシュ中距離ミサイル(ミサイルのシーカーに関しては別に章を設けています)、ガンポッド、ロケット弾、クラスター爆弾、偵察ポッド、戦術核爆弾等英国独自の装備についての記事です。

 更に田村俊夫氏のスペイターボファンエンジンに関する記事、加藤容孝氏の空母アークロイアル最終航海同乗記も良い記事だと思います。

唯今回気になるのはインタビュー記事の多さです。アークロイアル搭載のファントムパイロット マイケル レイヤード卿の記事(4頁)、海軍ファントムの後席オブザーバー ポール ウォーターハウス元少佐の記事(4頁)、元空軍のファントム パイロット エドワード スミス氏の記事(4頁)、その他に運用史のコラムの形で2件で計5件というのは少し過剰なのではと感じています。評価は☆4つですが、少し甘い評価だと思います。
 

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