アンゲルゼ 最後の夏 (集英社コバルト文庫) の感想

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参照データ

タイトルアンゲルゼ 最後の夏 (集英社コバルト文庫)
発売日2017-06-23
製作者須賀しのぶ
販売元集英社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

作者の傾向から予想はしていましたが、案の定、これでもかこれでもかと
ヒロインが苦難に遭い、先の見通しの暗さを目の当たりにして絶望します。
しかし対して、一巻で卵以下の閉じこもりっぷり、暗さを見せていた陽菜が
どんどん目を開き、したたかに、強くなって行く過程が見られる巻でもあります。
新キャラ有紗のとげとげしさには閉口しましたが、言ってることは間違って無いので
ヒロインのいい刺激になるのでしょうか。でもなあ・・・きっついなあ、この子。
ただ悩むだけじゃなく、挫折しかけても、考えながら何度も立ち上がる
ヒロインを応援してあげたい。がんばれ。

覚野君と湊君の絡んだ恋模様はさして進展無しですが・・・覚野君びいきには
彼の賢明さや、優しさ?が見え隠れして嬉しい展開。
彼がこれからどうアンゲルゼ問題に絡んでくるのか楽しみです。
いじめっ子軍人敷島氏の本音も気になるところ。
この人究極の愛の鞭的ツンなんじゃ・・(でも心はきっとデレ)

厳しい現実を見せられて初めて、今まで鬱陶しいとしか感じていなかった
たわいない日常のかけがえのなさに気づき、愛しく思う。
「最後の夏」というサブタイトルの意味が切なかった。

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