女の一生 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 女の一生 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊藤 比呂美 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004315049 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
「人生相談」で鳴らした伊藤比呂美さんの、回答しているようで観察してきた蓄積の集大成、でしょうか。おさない女、自分に向き合う若い女、たたかう女1~4、自分に向き合う若くない女、老いる女、の順にまとめられているのですが、決して新聞記事や週刊誌記事などには登場しない、リアルな21世紀の日本の女たちが描かれていて、伊藤さんはホントに希代のジャーナリストだなぁと思います。伊藤さんというと、セックスや介護(と死)のことを堂々とテーブルの上に乗せた、というイメージが強いけれど、すべての世代の通しテーマが「女の装い」であるところが、また鋭い。それから、各世代を通して読んでも、やっぱり自分とトシの近いところが一番面白く(昔は、出産・育児モノや、思春期不機嫌モノなど熱中して読んだのに)、やっぱり女の毎日は視野狭くミクロに生きてナンボという気がして、うれしくなります。