「憲法上の権利」の作法 第3版 の感想

今や定番とも言える違憲審査と判例学習の教科書です。
５年前の新版から今回の第３版へ変わるにあたっての主な変更概要を記載します。
新版読了済みで第３版の再購入をお考えの方は、ご参考にしてください。
（１）頁数の変化
新版＝２７５頁（本文後書きまで２５９頁＋判例・事項索引１６頁）
第３版＝２８６頁（本文後書きまで２６７頁＋判例・事項索引１８頁＋余白１頁）
→本文が＋８頁、判例・事項索引で＋２頁、増えています。
（２）構成の変化
本文の構成は殆ど変わっていませんが、新版では第３章に記載されていた
「事情の変化」論が第３版では第８章で記載されるなど、僅かな変更があります。
（３）内容の変化
対象となる判例が、最高裁判例を主体に増えています。具体的には、
新版＝最高裁判例で平成２３年０６月まで１２９判例
第３版＝最高裁判例で平成２７年１２月まで１３８判例（＋９判例）
また、高裁及び独連憲法裁判所判例も各＋１判例づつ増やしており、これに伴う記載
が、本文の＋８頁増に繋がっています。