地図で見るロシアハンドブック の感想

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とかく分かりづらいロシアという国を、文章ではなく、地図と地図に落とし込んだデータを使い、ビジュアル的に解説している本です。農業、鉱工業、人口、民族といった基本的な分析だけでなく、一帯一路という今日的な話も盛り込まれています。

また、ソビエト崩壊後の、ロシア国内政治、米国やEUの動向、旧ソビエト諸国の動向など、過不足なくバランス良く記述してあります。日本にいると、どうしても米国からの情報が多くなりがちですが、どちらか一方に与することなく客観的に記述するという姿勢には、好感が持てます。非常にわかりやすい、良書だと思います。