北朝鮮現代史 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 北朝鮮現代史 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 和田 春樹 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004313618 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 世界史 » アジア史 » 韓国・朝鮮史 |
購入者の感想
基本的には進歩的というか、どちらかというと北朝鮮寄りの観点や立場から書かれたものである。冷戦終了後にアクセス可能になった史料・証言等から抗日戦争からごく最近の金正日死去までフォローした一冊にとしあがっている。大日本帝国の崩壊から米ソ冷戦、南北対立などの様相を北朝鮮からの視点で通史として眺められるのは意外にまれなことではないだろうか。
和田氏の学説としては、以前からの「遊撃隊国家」説から「正規軍国家」にその見方が変わったとのことで、一定の変化は見られるようである。朝鮮戦争、ラングーン事件、日本人拉致事件等に関しては「以前に比べれば」だいぶ立場が変わってきているようである。しかし、まだまだ一部の用語やレトリックに抵抗を覚える点が見い出されるのが多くの読書人・知識人の感想であろう。
和田氏の学説としては、以前からの「遊撃隊国家」説から「正規軍国家」にその見方が変わったとのことで、一定の変化は見られるようである。朝鮮戦争、ラングーン事件、日本人拉致事件等に関しては「以前に比べれば」だいぶ立場が変わってきているようである。しかし、まだまだ一部の用語やレトリックに抵抗を覚える点が見い出されるのが多くの読書人・知識人の感想であろう。