ルポ 思想としての朝鮮籍 の感想

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タイトルルポ 思想としての朝鮮籍
発売日販売日未定
製作者中村 一成
販売元岩波書店
JANコード9784000611787
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

毎日新聞の著者紹介で、自分自身にこだわってという一節があり、読んでみなくてはと思った。
登場人物は次の通り。
1 「国民国家」の捨て子―高史明
2 民族教育への尽きぬ思い―朴鐘鳴
3 最後の『ヂンダレ』残党―鄭仁
4 子どもたちに民族の心を―朴正恵
5 在日朝鮮人被爆者の解けぬ怒り―李実根
6 文学は政治を凌駕する―金石範
教育者、文学者が多いのは当然だろうか。前書きにも触れられているが、大日本帝国が太平洋戦争での敗戦の後始末をできないままに、戦後体制への移行とともに残された「朝鮮籍」という存在、おそらくその存在そのものが、これらの人々とともに消えていくのだろうという焦燥感が著者に本書を書かせた。
あとがきには、日本国憲法自体が天皇制維持と表面的な平和主義、民主主義の欺瞞だとある。このような告発の視点の重要性を見失ってはならない。
これからの日本の歴史や文学に、これらの種子がどのように根を下ろしどのような実をつけるのか。日本の過去現在未来を考えるうえで貴重な一冊だろう。

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岩波書店から発売された中村 一成のルポ 思想としての朝鮮籍(JAN:9784000611787)の感想と評価
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