千年戦争アイギス 月下の花嫁IV (ファミ通文庫) の感想

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参照データ

タイトル千年戦争アイギス 月下の花嫁IV (ファミ通文庫)
発売日2015-12-26
製作者ひびき 遊
販売元KADOKAWA/エンターブレイン
JANコード9784047308541
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

ようやく感情に整理がついたためレビューします。エピローグにおけるネタバレを含みます。
ここまでの出来からこのシリーズの内容にまったく期待はしていませんでしたので、エピローグ以外については語ることはありません。三巻までと特に変わった点もないです。期待より良かったなどということも特にありませんでした。ゲーム版に存在しないオリジナルな設定が多く出てきたことでゲームとの乖離がより進んだことが強いてあげるなら良い点でしょうか。

このためエピローグさえなければこの程度のものと流せましたが、エピローグは本当に信じられない程に最低のものでした。具体的に言うならば272ページから279ページです。これはもはやキャラクターdisとしか思えません。

このエピローグにおいては「作者にシビラと名前のつけられた少女」が「立場を捨てて」、主人公のもとに召喚されます。

シビラをご存知の方はこの時点で理解できると思いますが、これは公開されているシビラに関するこの本の作者の作品以外の資料から判断する限りありえません。シビラが自分の意思だからと、立場を捨てるような手垢のついた奔放な姫であるならば、彼女はゲームにおいてあれほどに特殊な行動を自らの意思で起こしません。「しきたりがあってもなんとかなる方法……きっと見つける」とそう語り、そして実際になんとかなる方法を見つけたように、彼女は自身の姫としての立場と自分の意思の両方を大切にして、そのために自分にできる精一杯をやれる子です。そこが彼女の特異的な、とても重要な魅力の一つです。

それをこの本では、がんばったけど政治的な力が足りなかったので協力できないからと、神の力を借りて、どこかで聞いたような建前で彼女の誇りと責任の象徴である王冠を無造作に人に手渡し、無責任に立場を捨てる女しか描かれていません。元のシビラから考えれば信じられない程の、いったいどういう資料の読み方をすればこのような描写になるのかと疑問と怒りしかわかない最低の改悪です。話を手早く切り上げるためにどこかでみたような姫の行動を切り貼りして作り上げたかのような乖離の仕方です。

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