経営は哲学なり の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

経営は哲学なり。日本的経営が失われ、アメリカ型の経営でも成功が
覚束ない混沌とした時代。経営スキルの時代から、再び経営哲学が問
われる時代であるとして、野中郁次郎氏を始め共著者が「哲学」とは何
か、これまでのリーダーと呼ぶべき人々の「価値観」や「想い」から掘り起
こすと共に、「哲学」を持ちビジョナリーな企業の実例をひきながら、分り
やすく説明する。
時折著者らの推薦するブックリストや著者らのコラムが挟まり、アクセン
トとなっている。
「経営は哲学なり」というタイトルほどに、重々しさはない。
「経営哲学」を考えるヒント集程度に考えるべきだが、今後の企業のかじ
取りを考えるに、「経営スキル偏重から経営哲学への回帰」は確かに、
時代の趨勢と感じさせるには十分だ。