PARKER/パーカー [DVD] の感想
参照データ
タイトル | PARKER/パーカー [DVD] |
発売日 | 2013-12-04 |
監督 | テイラー・ハックフォード |
出演 | ジェイソン・ステイサム |
販売元 | ワーナー・ホーム・ビデオ |
JANコード | 4548967038071 |
カテゴリ | ジャンル別 » 外国映画 » アクション » 犯罪・ギャング |
購入者の感想
この映画の柱。
「弱きを助け、強きを挫く」
「決めたルールや約束を守れ」
「ジェニファーいいケツしてんな」
の三本です。
「弱きを助け、強きを挫く」
「決めたルールや約束を守れ」
「ジェニファーいいケツしてんな」
の三本です。
ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画となると、最近ではいささか食傷気味の感があるが、この映画に関しては話が別。なんといっても原作がリチャード・スターク(=ドナルド・E・ウェストレイク)の「悪党パーカー」シリーズだ。このシリーズでは、「人狩り」を映画化したリー・マーヴィン主演の「殺しの分け前/ポイント・ブランク」が傑作として名高いが、他にもロバート・デュバル主演の「組織」や、近年では「人狩り」を再度映画化したメル・ギブソンの「ペイバック」(後半からラストの展開が劇場版とまったく違うディレクターズ・カット版をぜひ日本でも発売してほしい)といった秀作、佳作が生まれている。
ウェストレイクが他界したためか、今まで使えなかった主人公の名前「パーカー」をタイトルに冠した本作。監督が「愛と青春の旅立ち」や「レイ」など、ドラマの演出に長けたテイラー・ハックフォードということもあり、単にステイサムのアクションを見せるだけの単細胞映画になっていないのが嬉しい。インタビュー映像で、ハックフォードが登場人物のディテールにこだわる点が語られるが、実際、劇中の登場人物たちがいずれも個性的で魅力的だ。「俺は中立だ!スウェーデンだよ」という偽造屋に「スイスだろ」とパーカーがツッコむ場面には思わず吹き出してしまった。
とりわけ出色なのがヒロインのレスリーを演じるジェニファー・ロペス。若い頃のゴージャスな雰囲気が薄れてきた分、人生も容姿も曲がり角にさしかかっている中年女性の切迫感にリアリティがある。また男優陣も、ニック・ノルティやマイケル・チクリスをはじめ“ワル顔博覧会”を開きたくなるようなステキな面構えのオッサン達が次々に登場。「人狩り」で、“ごっそりそげ落ちたコンクリートのかたまりのような顔に、ひび割れした瑪瑙(めのう)のような眼がくっついている”と描写されるパーカーの風貌は、本来ならダニエル・クレイグあたりがピッタリだと思うが、その点、眼の表情が優しいステイサムでは、ちょっと分が悪かったかな。むしろインタビュー映像で人の良さげな表情を見せるステイサムの方が、クールで通す本編以上に魅力的だったりする。
ウェストレイクが他界したためか、今まで使えなかった主人公の名前「パーカー」をタイトルに冠した本作。監督が「愛と青春の旅立ち」や「レイ」など、ドラマの演出に長けたテイラー・ハックフォードということもあり、単にステイサムのアクションを見せるだけの単細胞映画になっていないのが嬉しい。インタビュー映像で、ハックフォードが登場人物のディテールにこだわる点が語られるが、実際、劇中の登場人物たちがいずれも個性的で魅力的だ。「俺は中立だ!スウェーデンだよ」という偽造屋に「スイスだろ」とパーカーがツッコむ場面には思わず吹き出してしまった。
とりわけ出色なのがヒロインのレスリーを演じるジェニファー・ロペス。若い頃のゴージャスな雰囲気が薄れてきた分、人生も容姿も曲がり角にさしかかっている中年女性の切迫感にリアリティがある。また男優陣も、ニック・ノルティやマイケル・チクリスをはじめ“ワル顔博覧会”を開きたくなるようなステキな面構えのオッサン達が次々に登場。「人狩り」で、“ごっそりそげ落ちたコンクリートのかたまりのような顔に、ひび割れした瑪瑙(めのう)のような眼がくっついている”と描写されるパーカーの風貌は、本来ならダニエル・クレイグあたりがピッタリだと思うが、その点、眼の表情が優しいステイサムでは、ちょっと分が悪かったかな。むしろインタビュー映像で人の良さげな表情を見せるステイサムの方が、クールで通す本編以上に魅力的だったりする。