裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書) の感想
参照データ
タイトル | 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 上間陽子 |
販売元 | 太田出版 |
JANコード | 9784778315603 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
今や常勤の大学教員は皆忙殺されているが、そんな中で、どうやったらこんなに丁寧な研究ができるのだろうか?と思った。著者の上間陽子さんは、教育学を専門としているが、彼女の研究はまさに教育実践そのものでもあり、ソーシャルワークでもあり、カウンセリングでもある。そして、彼女は、インタビューを受けた者たちの家族のようでもある。
教育といっても、パターナリスティックな指導のようなものではない。寄り添い、インタビューを受けた彼女たちの内的な力を引き出す教育である。上間さんは、彼女たちのインタビューを文字起こししたものを、まず彼女たちに読んでもらったという。そうすることで彼女たち自身が自分を見つめなおしていったことだろう。そして何より、自分の声をほんとうに聴いてくれる、困ったときに飛んできてくれる大人がいることに力をもらったにちがいない。私も、上間さんのその姿と、インタビューを受けた彼女たちとやりとりに力づけられる気がした。
教育といっても、パターナリスティックな指導のようなものではない。寄り添い、インタビューを受けた彼女たちの内的な力を引き出す教育である。上間さんは、彼女たちのインタビューを文字起こししたものを、まず彼女たちに読んでもらったという。そうすることで彼女たち自身が自分を見つめなおしていったことだろう。そして何より、自分の声をほんとうに聴いてくれる、困ったときに飛んできてくれる大人がいることに力をもらったにちがいない。私も、上間さんのその姿と、インタビューを受けた彼女たちとやりとりに力づけられる気がした。