水の家系第27代陰陽師指南 念 の感想

よく考えて構成された本です。
成道さんの気持ちがよく伝わってきます。
本の最初は何人かの鑑定シーンが語られます。これはこれで自分が鑑定を受けた時の比較で「他の人はこんな感じなんだ」と参考になります。
いかれたことのない方も雰囲気がわかるのではないでしょうか。
次の章で、「思えば、叶う」それをドライブする念の具体的な解説と扱い間違えるとなにが起きるかを、先の鑑定の解釈にもとづいて解説してくれます。これで生きた知識となります。伏線の回収に感心してしまいました。
「念はハンドルがあなたの欲求であり、ペダルが御度」（意味は読めばわかります）
その念の維持の仕方、御度の強め方、素人がやっても大丈夫な祓い方などが提示されます。

最後に霊の話が出ますが、成道さんのブログへの多くの質問が霊に関することなので読者サービスでしょう。

この本が書かれた意図は、どうやっていい人生を歩んでいくかであって、陰陽師の技術や霊に夢中になっている方は本質を見逃してしまうといっても過言ではありません。

知識ばかり増やしたい人には物足りないでしょうけれども、やりたいことがあってその願望が叶うように思念的にも具体的にもがんばりたいという人には十分な内容ではないでしょうか。少なくとも私は俗人ですから、こここに書かれたことすべてすらやれないように思います。
折に応じて参考にしたいと思います。
言い換えるととても実用的な本です。

最後にプレゼントとして印刷所で成道さんの御度を入れた「陣（念の増幅器）」がついています。
なにも書いていませんが、おそらく魔除けの印も入った本です。

この本は人の意思、思念、念、についての深い考察と理論が平易な言葉で述べられており、それは相当に深い知識をもつから可能であることがわかります。実力がすべてを語っています。
なお、しつこい誹謗があるので３年前にレビューした文をくり返します。